この記事では、「デキストリン」と「イヌリン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「デキストリン」とは?
「デキストリン」とは、いも類やとうもろこし等に含まれるデンプンを酵素で分解して低分子化したものをいいます。
デキストリンの用途は様々です。
食品としては粉製品の固まりを防止するために用いられることもありますし、飲料の粘度を調整したり顆粒を溶けやすくしたりする目的で用いられることもあります。
デキストリンは人工的に作られた食物繊維なので、腸内環境を良くする働きもあります。
便通を良くすることを目的にした健康食品などに用いられたりもします。
それからデキストリンは、食品以外に化粧品や花火の結合剤などにも用いられます。
化粧品ではパウダー状のものを固形化するために使われています。
「イヌリン」とは?
「イヌリン」とは水溶性食物繊維の一種で、菊芋やチコリ、ゴボウ、玉ねぎなどに含まれています。
イヌリンには「整腸作用」があり、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やす効果があります。
また、食後の血糖値の上昇を抑える効果も期待できます。
そのためイヌリンはサプリメントや健康食品などにも用いられます。
「デキストリン」と「イヌリン」の違い
デキストリンもイヌリンも水溶性の食物繊維です。
どちらも腸内では善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす働きがあります。
「デキストリン」はいも類やとうもろこしを原料としていますが、「イヌリン」は菊芋やゴボウ、チコリなどに含まれる天然成分です。
デキストリンは人工的に作られますが、イヌリンは天然の植物から抽出します。
それからデキストリンは、食品以外にも化粧品や花火の着火剤などにも用いられます。
まとめ
デキストリンもイヌリンも水溶性の食物繊維で、腸内で善玉菌を増やし腸内環境を良くする働きがあります。
「デキストリン」はいも類やとうもろこしのデンプンから作られています。
それに対して「イヌリン」は、菊芋やゴボウ、チコリなどに含まれる天然成分になります。