「包帯」と「ガーゼ」はいずれも医療に関連するアイテムを指しますが、意味が異なるため区別して覚えておく必要があります。
この記事では、「包帯」と「ガーゼ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「包帯」とは?
「包帯」は「ほうたい」と読む言葉で、「傷口を保護したり、患部を固定したりするための長い布」を意味します。
通常は「ガーゼ」や「さらし木綿」によって作られていることが多く、患部の状態によって様々な巻き方があります。
「ガーゼ」とは?
「ガーゼ」は「粗く編まれた平織の柔らかな綿布」を意味します。
「ガーゼ」の語源はパレスチナ地方の“Gaza”で作られた織物に由来するともいわれています。
医療分野で使用されるほか、肌着やハンカチ、乳幼児用の衣服などにも用いられます。
「包帯」と「ガーゼ」の違い
「包帯」も「ガーゼ」も「布」の一種で、医療分野などで使用されているという共通点がありますが、次のような違いがあります。
「包帯」は「傷口の保護や患部の固定などを目的として使われる長い布」を意味し、さらし木綿または「ガーゼ」で作られています。
主に医療分野で使われることが多く、患部の種類によって巻き方が異なります。
「包帯」には、伸縮性のある「伸縮包帯」、伸縮しない「耳付包帯」、チューブ状の「ネット包帯」といった種類があります。
一方、「ガーゼ」は「折り目が粗い柔らかな平織の綿布」を意味し、ソフトで吸水性に優れているのが特徴的です。
医療用の「ガーゼ」は日本薬局方によって規定されたサイズに裁断、消毒されたものが包帯などに使われています。
また、「ガーゼ」は医療分野以外の用途にも使用されており、マスクやハンカチ、布団や枕のカバー、ベビーやキッズ用の衣服、肌着やパジャマなど様々なアイテムの素材としても有名です。
まとめ
「包帯」は「傷口を保護したり患部を固定したりするための長い布」を意味し、「ガーゼ」は「折り目が粗い柔らかな平織の綿布」を示します。
「ガーゼ」の方が様々な用途で使われている点も押さえておきましょう。
ぜひ言葉の違いを覚える参考にしてください。