この記事では、「規則」と「細則」の違いを分かりやすく説明していきます。
「規則」とは?
法律や制度の全体的な枠組みや基本的な内容を示すもので、国や地方公共団体などの機関が制定する法の一種を意味する言葉です。
一般的には、労働安全衛生法や就業規則などが「規則」にあたると考えられます。
「細則」とは?
規則の一部分について、より具体的かつ詳細に定めたものを意味する言葉です。
「規則」を補うことや実施のための手続きなどを示すと考えられます。
一般的には、安全衛生特別教育規程や賃金規程などが「細則」にあたると考えられます。
「規則」と「細則」の違い
「規則」と「細則」の違いを、分かりやすく解説します。
「規則」は、法律や命令などの上位の法令に基づき、行為や手続きなどの標準を定めたものを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「細則」は、規則の一部分をさらに詳しく定めたものを表現する際に使用する言葉です。
このように、「規則」は法令の一種であり、法的な効力がありますが、「細則」は規則を補うものであり、法的な効力はありません。
しかし、「細則」は「規則」に違反しない限り、効力が認められる場合もあると言えるでしょう。
「規則」の例文
・『彼はいつも規則に従って行動するようにしています』
・『学校の規則に従わなければ、停学か退学になる可能性があると考えられます』
「細則」の例文
・『細則に則って、彼は日々の業務を実施していることでしょう』
・『会社の細則には、終業時に、その日の内容を振り返る時間を取るように言われている』
まとめ
「規則」と「細則」は、似たような意味や重なる部分をもつ言葉ですが、使用される場面や微妙なニュアンスの違いがあると言えます。
「規則」と「細則」の違いは、規則は行為や手続きを実施する際の基準となるように決められた事柄であり、細則は規則の中でさらに細かく定めた規則だと言えることでしょう。