この記事では、「組み込む」と「織り込む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「組み込む」とは?
「組み込む」とは全体の一部分として、他のなにかを付け加えて一体化させることです。
他で作られていた部品であったり誰かが用意したプログラムなど有形無形は問いません。
物に関して使うこともありますが事柄に関して使うこともあり、全体の一部としてなにかを付け加えるという意味の言葉として汎用的に使われます。
「織り込む」とは?
「織り込む」とは何らかの事柄の一部分として、他の事柄を追加することです。
何かをするついでに他のこともすることを指したり、何かの対策をしておくにあたって他のトラブルも想定しておくなど、何らかの事柄のついでになにかをする、計画などの一部に取り入れることを指します。
布を織る際に違う糸を入れて模様を作ることから来ていますが、物に対しては使わず出来事や計画などの事柄について使う言葉です。
「組み込む」と「織り込む」の違い
「組み込む」と「織り込む」の違いを、分かりやすく解説します。
全体の一部分として何かを付け加えて一体化させることが「組み込む」で、事柄の一部分として他の事柄を付け加えることが「織り込む」です。
「組み込む」は事柄だけでなく物品に対しても使われますが、「織り込む」は出来事や計画などの事柄にだけしか使われません。
「組み込む」の例文
・『自作パソコンに高級なパーツを組み込む』
・『業務管理プログラムに新しい機能を組み込む』
「織り込む」の例文
・『失敗した時の備えも計画段階から織り込むべきだ』
・『マニュアルの内容にはトラブルの対処法も織り込むことにした』
まとめ
「組み込む」は物品にも事柄にも使えるのに対して、「織り込む」は語源となった織物に関して以外は事柄にだけしか使われないというのが両者の違いと言えます。
使い分けるなら物に関しては「組み込む」、事柄については「織り込む」を使うと使い分けするといいでしょう。