この記事では、「カーキ」と「モスグリーン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カーキ」とは?
「カーキ」は、土や泥より淡い、砂のような褐色を指す色の名前です。
英語では“Khaki”と表記し、インド系の言語では土ぼこりを意味します。
また日本語では「枯草色」と呼ばれることもあります。
RGBカラーでは195, 176, 145と表記される黄色がかった明るい褐色で、ベージュや黄土色に似ているのが特徴です。
なお、「カーキ」は単一の色ではなく、緑色がかった「カーキグリーン」やくすんだ色合いの「カーキグレー」のように、さまざまなニュアンスを持った色が展開しています。
また、それらを広義に「カーキ」と呼ぶこともあります。
主張しすぎない色合いが好まれ、ファッション、インテリアなどに広く取り入れられています。
「モスグリーン」とは?
「モスグリーン」は、くすんだ暗めの黄緑を指す色の名前です。
英語では“Moss green”と表記し、文字どおり「苔(moss)のような緑色(green)」を意味しています。
また、日本語では「苔色」とも呼ばれます。
RGBカラーでは91,111,58と表記され、「オリーブ」や「うぐいす色」に似ているのが特徴です。
これらの色はよく似ているために見た目では判別しにくい場合もありますが、「モスグリーン」は「オリーブ」のような赤みはなく、「うぐいす色」ほど明るい緑色ではない、といった違いがあります。
落ち着いた雰囲気があり、ファッションやインテリアに取り入れやすい色として人気があります。
「カーキ」と「モスグリーン」の違い
「カーキ」と「モスグリーン」の違いを、分かりやすく解説します。
これらの色は、少しくすんだ落ち着いた色合いが特徴的で、ファッションやインテリアに好んで用いられています。
色合いの系統は互いに近いという印象を持たれがちですが、色の定義にははっきりした違いがあります。
色の名前を見ると「カーキ」は土ぼこりを意味しており、砂のような淡い褐色を指しています。
一方、「モスグリーン」は苔のような暗めの緑色であり、「カーキ」のような褐色の要素は持ちあわせていません。
ただし「カーキ」は単一の色ではなく、中には緑色がかったものも含まれます。
そのうち「カーキグリーン」はくすんだ緑色をしており、「モスグリーン」とニュアンスが近くなっています。
そのため「カーキ」と「モスグリーン」は混同されることがあります。
まとめ
「カーキ」と「モスグリーン」は、自然に存在しているようなくすんだ色です。
互いに同じような色と思われがちですが、「カーキ」は褐色系、「モスグリーン」は緑色系と分類されるベースの色が異なっています。