「デジタライゼーション」と「デジタルトランスフォーメーション」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「デジタライゼーション」と「デジタルトランスフォーメーション」の違いとは?言い換え

この記事では、「デジタライゼーション」「デジタルトランスフォーメーション」の違いを分かりやすく説明していきます。

「デジタライゼーション」とは?

「デジタライゼーション」とは業務上のアナログな部分をデジタル化し、それによって業務を変革することです。

たとえば既存のやり方では紙の仕様書や見積書を相手の元に持っていって対面で説明し紙の契約書にサインをもらって契約していました。

これをデジタル画像での仕様書や見積書を用いてウェブ会議などで商談を行い、電子契約書での契約締結にすることが「デジタライゼーション」と言えます。

このように業務プロセスをまるごとデジタル化することで、効率化や新しいビジネスモデルを可能にすることが「デジタライゼーション」です。

「デジタルトランスフォーメーション」とは?

「デジタルトランスフォーメーション」とは業務のデジタル化を進めることで企業全体を変革することです。

デジタル化を「デジタライゼーション」よりも更に進めて、企業のあり方までデジタル化による最適化を行うものと言えます。

例としてはすべての事業を「デジタライゼーション」した結果、物理的な建物は最低限の事務所があるだけで業務はすべてデジタル上で完結している企業は「デジタルトランスフォーメーション」が完了している企業と言えるでしょう。

「デジタライゼーション」と「デジタルトランスフォーメーション」の違い

「デジタライゼーション」「デジタルトランスフォーメーション」の違いを、分かりやすく解説します。

業務プロセスを丸ごとデジタル化することで効率化や新しいビジネスモデルを作るのが「デジタライゼーション」で、企業としてのあり方までデジタル化することで効率化や新しいビジネスモデルを作るのが「デジタルトランスフォーメーション」です。

業務のデジタル化が「デジタライゼーション」で、それを前提に企業そのものまでデジタルによる最適化を進めたものが「デジタルトランスフォーメーション」と言えます。

まとめ

特定の業務プロセスを丸ごとデジタル化ありきの形で最適化したのが「デジタライゼーション」で、企業の構造やあり方までデジタル化ありきの形で最適化するのが「デジタルトランスフォーメーション」と言えます。

変革など難しい言葉が使われがちなので理解が難しくなりがちな概念ですが、社員が通勤からテレワークにするのが「デジタライゼーション」で、もう社員が通勤する必要ないなと全部テレワークにすると決めた会社が「デジタルトランスフォーメーション」のように、デジタル化の規模の違いと考えるといいでしょう。