「工事」と「施工」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「工事」と「施工」の違いとは?言い換え

「工事」「施工」はいずれも「工」という漢字が用いられた熟語ですが、詳細な意味が異なるため区別して使うことが必要です。

この記事では、「工事」「施工」の違いを分かりやすく説明していきます。

「工事」とは?

「工事」「こうじ」と読む言葉で、「建築や土木などにおける実際の作業」を意味します。

漢字の「工」には「物をつくる」「技」「物をつくる人」といった意味があり、「事」には「出来事」「仕事」「つかえる」などの意味が含まれています。

「施工」とは?

「せこう」と読む「施工」は、「計画された工事を実際におこなうこと」を意味する言葉です。

「施」「おこなう」「行き渡らせる」「施し与える」などを表し、「工」「物をつくる」「技」「職人」といった意を示します。

なお、「しこう」と読まれる場合もあります。

「工事」と「施工」の違い

「工事」「施工」「建築」「土木」に関する意味を持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。

「工事」「建築や土木などの現場における作業」を意味し、実際におこなわれる作業そのものを指す意味合いがあります。

一方、「施工」「工事を実際におこなうこと」を意味し、設計図等に基づいて道路や建築物などを計画的に造ることを示します。

「工事」の例文

「工事」「〜を工事する」「工事中」などのように用います。

また、「〜工事」「工事〜」のように他の言葉を前後に加えて使用する場合もあります。

・『来週、自宅の向かいの道路を工事する予定だ』
・『工事中は道路を迂回してください』
・『撤去工事は明日完了します』

「施工」の例文

「施工」「〜を施工する」「〜の施工」のように使用します。

改まった印象を持つ言葉なので、日常生活での出番は少ないかもしれません。

・『高速道路の工事を施工する』
・『リノベーションの施工における基本的な流れは次の通りです』

まとめ

「工事」「建築や土木などにおける実際の作業」を示し、「施工」「計画された工事を実際におこなうこと」を示します。

両者の意味や使用方法を理解して、場面に合わせて使い分けましょう。

ぜひ建築や土木分野に関する言葉の意味を学ぶ参考にしてください。