この記事では、「紫外線」と「放射線」の違いを分かりやすく説明していきます。
「紫外線」とは?
「紫外線」とは、太陽の光のうち波長が10〜400nmのものをいいます。
太陽の光は波長によって、「赤外線・可視光線・紫外線」に分けられます。
紫外線は可視光線よりも波長が短く、UV-AとUV-B、UV-Cの3つがあります。
地表まで到達するのはUV-AとUV-Bで、UV-Cは空気中の酸素とオゾン層に遮られるので地表には届きません。
紫外線は生物に悪影響を及ぼすといわれており、強い紫外線を浴びると肌が日焼けしたり老化したりします。
シミやシワなどの原因になるといわれており、紫外線を防ぐ日焼け止めクリームなどを肌に塗る人も多いです。
「放射線」とは?
「放射線」とは、放射性物質から放出される電磁波や粒子のことをいいます。
放射線には、アルファ線・ベータ線・ガンマ線・X線・中性子線などの種類があります。
放射線はものを突き抜ける性質を持っています。
放射線は自然界に元々存在しており、宇宙から飛来する放射線もありますし岩石などに含まれる放射性物質から放出される放射線もあります。
人工的に作られる放射線は、医療や工業、農業など様々な分野で活用されています。
医療では、X線検査やCT検査が有名で、がんの有無や形などを確認するために用いられます。
「紫外線」と「放射線」の違い
「紫外線」も「放射線」も電磁波の一種で、体に良くないイメージがあります。
紫外線は放射線よりも波長が長く、体を通り抜けることはできません。
肌細胞を傷つけ、日焼けやシミ、シワなどの原因になります。
放射線は紫外線よりも波長が短く、体を通り抜ける性質があります。
その際に細胞を傷つけるので、体の組織や臓器に悪影響が出ます。
そのため検査など医療で使う場合には、必要な部分にのみ放射線を照射します。
まとめ
「紫外線」と「放射線」は「波長の長さ」に違いがあります。
波長が長いのが「紫外線」で、短いのが「放射線」になります。