この記事では、「オキシドール」と「エタノール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オキシドール」とは?
およそ3%程度の過酸化水素を含む無色透明の水溶液を意味する言葉です。
「オキシドール」は、傷の消毒や洗浄、口内および喉の消毒、洗浄、毛髪の脱色などに用いられます。
「エタノール」とは?
無色で特有の芳香を持つ揮発性および可燃性液体の物質を意味する言葉です。
化学式はC2H5OHとして知られます。
「エタノール」は、工業的にはデンプンや糖蜜などをアルコール発酵させるか、エチレンから合成されます。
殺菌や消毒用、医薬、溶媒、不凍液の材料、燃料など、さまざまな用途で用いられます。
「オキシドール」と「エタノール」の違い
「オキシドール」と「エタノール」の違いを、分かりやすく解説します。
「オキシドール」と「エタノール」は、どちらも消毒に使用される化学物質ですが、その成分や用途には違いがあります。
「オキシドール」は、過酸化水素水とも呼ばれ、主に傷口の消毒に用いられるものです。
一般的に3%程度の濃度で、傷口に塗布すると、過酸化水素が分解し、大量の酸素の泡を発生させます。
この酸素の泡が傷口の汚れや菌を洗浄し、殺菌する作用があります。
その一方で、「エタノール」は、別名エチルアルコールや酒精とも呼ばれ、手指の消毒や調理器具、家具の表面の消毒など、幅広い用途で使用されるものです。
細菌の細胞膜やウイルスのエンベロープを攻撃し、短時間で殺菌する効果があります。
揮発性が高く、速やかに蒸発するため、使用後にべたつきが残りにくいという特徴があります。
つまり、「オキシドール」と「エタノール」の使い分けは、その目的に応じて行うことが重要です。
傷口の洗浄にはオキシドールを、日常的な手指の消毒や物の表面の消毒にはエタノールを使用すると良いと考えられます。
まとめ
「オキシドール」と「エタノール」という2つの物質は、それぞれ異なる化学的性質と用途を持っており、適切な使用法と保管方法が求められます。
「オキシドール」は、基本的に消毒に使われる一方で、「エタノール」は消毒の他にも飲料や溶剤としての用途が広いと言えるでしょう。
