「差」と「格差」はお互いによく似た言葉ですが、詳細な意味合いが異なるので区別して使用する必要があります。
この記事では、「差」と「格差」の違いを分かりやすく説明していきます。
「差」とは?
「差」は「さ」と読む言葉で、「数量や質、状態、度合いなどの違い」という意味があります。
主に、「物事と物事の間における隔たり」を表現する際に使用する言葉です。
また、「誰かをつかわす」「特定の数または式から別の数・式を引いた結果の数や式」という意味も含まれています。
「格差」とは?
「かくさ」と読む「格差」は、「値打ち」「身分」「きまり」などを表す「格」と、「物事における数量や状態などの違い」を示す「差」が組み合わさった熟語で、「価格や等級、水準、資格などにおける違い」を意味します。
「差」と「格差」の違い
「差」と「格差」の違いを分かりやすく解説します。
「差」も「格差」も「違い」や「隔たり」という意味合いを持つ点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「差」は「物事の数量や質、状態、度合いなどの違い」を意味する言葉で、「差がある」「差をつける」のように使用されます。
また、「気温差」や「個人差」「温度差」「時差」のように他の言葉を付け加えて使うケースもあります。
上記のほかに、「差」は「人をつかわす」や「特定の数あるいは式から別の数・式を引いた結果の数や式」という意味で用いられることもあります。
一方、「格差」は「価格または等級、水準、資格などにおける違い」を意味する言葉です。
特に、同じ種類のものの間においての価格や等級などの差を表す際に使用し、「格差がある」や「格差が広がる」などのように用います。
そのほか、「所得格差」や「経済格差」「技術格差」「格差社会」のように他の言葉と組み合わせて使う場合も多くあります。
まとめ
「差」は「数量や質、状態、度合いなどの違い」を示し、「格差」は「価格や等級、水準、資格などにおける違い」を示します。
両者の意味の違いや使用例を参考にして、シーンに合わせて使い分けてください。