「使命」と「天命」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「使命」と「天命」の違いとは?言い換え

「使命」「天命」は双方とも「命」という漢字が使われていますが、それぞれ意味の違いはあるのでしょうか。

この記事では、「使命」「天命」の違いを分かりやすく説明していきます。

「使命」とは?

「使命」「しめい」と読む言葉で、「使いの者として受けた役目や命令」「使者としての任務」を意味します。

また、「自分に与えられた重大な任務」といった意味も持っています。

漢字の「使」「用いる」「使いをする」などを表し、「命」「いのち」「名付ける」「仰せ」といった意を示します。

「天命」とは?

「てんめい」と読む「天命」は、「天からの命令」「天が人間に課した使命」を意味するほか、「天によって定められた人間の寿命」「人力では変えられない運命や宿命」などの意味も含んでいます。

「天」には「そら」「万物を支配する存在」「自然の道理」「神が存在する場所」といった意味があり、「命」には「いのち」「名付ける」「仰せ」などの意味があります。

「使命」と「天命」の違い

「使命」「天命」「命令」「任務」といった意味合いを持つ点は共通していますが、以下のような違いがあります。

「天命」「天からの命令」「天が人間に課した使命」という意味があることから、「人間の力ではコントロールできない」というニュアンスが強く、「使命」よりも重い印象が感じられます。

また、「天命」は上記の意味の他に、「天によって決められた寿命」または「運命や宿命」という意味で使用されることもあります。

「使命」の例文

「使命」「使命を果たす」「〜の使命」のように使用します。

やや改まった印象のある言葉なので、日常生活で気軽に使用する機会は少ないかもしれません。

・『彼は与えられた使命を果たすべく旅立って行った』
・『自分の使命は、今年度中に労働環境を改善することだ』

「天命」の例文

「天命」の使い方としては「天命を受け入れる」「天命として諦める」などがあります。

また、「精一杯自分ができることをおこない、その後は静かに天命に任せる」という意味の「人事を尽くして天命を待つ」という表現も有名です。

・『散々な結果だったが、天命として受け入れることにした』
・『彼は病弱であることを天命として諦めている』
・『資格試験については、人事を尽くして天命を待つことにした』

まとめ

「使命」「使いの者として受けた役目や命令」「与えられた重大な任務」を示し、「天命」「天が人間に課した使命」「天によって定められた寿命」などを示します。

両者の意味や使用例をチェックして、場面に応じて使い分けてください。