この記事では、「方々」の意味や類語などを分かりやすく説明していきます。
「方々」の意味
「方々」の意味は以下の通りです。
1つ目は「多くの人」のこと。
みなさんに通じるニュアンスがあって、より多くの人々に対する敬意をあらわします。
おもにスピーチで用いられることが多く「本日は多くの方々にお集まりいただき、感謝しております」のように使います。
そして2つ目は「色々な方角」をあらわします。
「方々に行って、疲れた様子だった」というと、あちこちに出かけてくたびれた状況をいいます。
また3つ目は「多くの物事」をあらわします。
色々なことが点在していて、あらゆることが同時に置かれている状況をしめしています。
おもに手紙で使われる表現で「お礼方々、ご挨拶申し上げます」のように引用します。
ちなみに「方々」は「かたがた」または「ほうぼう」と読みます。
おもに名詞の後につなげて、複数のことをあらわす際に使います。
「方々」のポジティブな言い換え
「方々」のポジティブな言い換えは以下の通りです。
・『皆さま』
晴れやかな席で祝辞を頼まれた時に「御来賓の方々」と伝えることがあります。
この場合の「方々」は「皆様」あるいは「皆さま」に置きかえできます。
多くの人たちに向けた、丁寧な表現にあたります。
・『あらゆること』
「方々」には、ひとつではないあらゆる事情という意味があります。
そのため「あらゆること」とまとめて使用できます。
「諸々の事情」にも置きかえられます。
・『あちこち』
「方々から頼まれた」と用いる時は「色々な人から頼まれた」と訳せます。
そのため「あちこち」とシンプルに置きかえることもできます。
「方々」の類語や言い換え
「方々」の類語や言い換えは以下の通りです。
・『色々な所』
「方々」には東西南北の、あらゆる方向というニュアンスがあります。
そのため「色々な所」と分かりやすく置き換えできます。
・『込めて』
「お礼方々」と手紙で伝えたい時は「感謝の思いを込めて」と言い換えできます。
・『あなた方』
「方々」には、その場にいる人たちに向けた言葉です。
そのため「あなた方」とも言い換えできます。
ただこの表現は、上から目線に感じられることも。
おもに先生が生徒に対して用いる表現です。
気になる時は使用を控えておきましょう。
まとめ
今回は「方々」について紹介しました。
「方々」の意味や類語を理解して、日常で使いこなせる様にしましょう。