この記事では、「マクロ」と「関数」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マクロ」とは?
ユーザーが繰り返し実施する操作を自動化するための一連の命令を意味する言葉です。
「マクロ」は、複数のステップを記録し、それらを1つのコマンドで実行できるようにすることによって、作業の効率化を図ります。
また、「マクロ」は、単純な繰り返し作業から複雑なデータ処理まで、幅広いタスクに対応可能です。
ちなみに、Excelにおける「マクロ」は、Visual Basic for Applications (VBA) というプログラミング言語を使用して作成されます。
「関数」とは?
特定のタスクを実行するためのコードの集まりを意味する言葉です。
一般的には、入力(引数)を受け取り、処理を実施した後、出力(戻り値)を返します。
関数は再利用可能で、プログラム内の異なる場所から呼び出すことが可能だと言えます。
関数の目的は、コードの再利用性を高め、プログラムの構造を整理し、可読性を向上させることです。
「マクロ」と「関数」の違い
「マクロ」と「関数」の違いを、分かりやすく解説します。
「マクロ」は、プリプロセッサディレクティブとして定義されたC言語のステートメントのブロックに与えられた名前です。
プリプロセッサとして、コードブロックは実際のコーディングに入る前にコンパイラに伝えられます。
プリプロセッサディレクティブで定義され、プリプロセスされます。
つまり、プログラムがコンパイルされる前にすべてのマクロが処理されます。
しかし、「関数」はプリプロセスされずにコンパイルされます。
また、「マクロ」は、通常一行で構成されますが、複数行からなることもあります。
「関数」にはこのような制約はありません。
マクロと関数の実行速度は異なります。
マクロは実際の関数呼び出しのオーバーヘッドがないため、通常は関数よりも速く実行されると言えるでしょう。
まとめ
「マクロ」と「関数」は、プログラミングやソフトウェアの文脈でよく使われる用語ですが、それぞれ異なる概念を指します。
その中で、「マクロ」と「関数」の違いは、その使用目的と機能の範囲にあります。
「関数」は主にデータの取得や計算を実施するために使用されるのに対し、「マクロ」はそれに加えて、ソフトウェアの操作自体を自動化することが可能だと言えるでしょう。