この記事では、「苦痛」と「苦労」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「苦痛」とは?
体が痛いと思うほどの苦しさを感じることを「苦痛」【くつう】といいます。
例えば、人から叩かれたり、踏み潰されるほどの暴力を振るわれたとき身体的に痛いのと、辛い気持ちになるのです。
使い方としては、「毎回同じ作業は身体的にも苦痛だ」と言えます。
また、骨を折ったり、虫歯になって歯が痛んで悶え苦しむ様を表すのです。
「苦労」とは?
肉体に疲労を感じるほど苦しむのが「苦労」【くろう】です。
「お金が常に貯まらず苦労する」といえば、いつも貯金が無くて生活が苦しい状況と伝えられます。
また、「仲間と苦労を分かち合う」といえば同じ行動する人たちと苦しい思いを分散して、前向きに活動ができるように工夫するのです。
このように、「苦労する人生」がいかに負担がかかり、辛いか嘆く気持ちを表します。
「苦痛」と「苦労」の違い
ここでは「苦痛」と「苦労」の違いを、分かりやすく解説します。
重い病気にかかったとき、あまりの痛みで苦しみ悶えることを「苦痛」といいます。
こういった意味から、お金がない貧困生活は「とても苦痛に感じる」といった使い方ができるのです。
もう一方の「苦労」は肉体的に労力がかかるほど苦しい状況を表します。
それだけ日々の生活において骨を折るほど子育てが大変であったり、人間関係がうまくいかず精神的に苦しむ様子を表せるのです。
「苦痛」の例文
・『感染症にかかり、重い後遺症が苦痛に感じる』
・『家族からの期待が苦痛に感じ、逃げ出したくなる』
「苦労」の例文
・『若いうちに苦労すれば、その後の人生は楽になる』
・『苦労した人の手には、深いしわが刻まれている』
まとめ
苦しい状態を表す「苦」を使っていますが、「痛」と「労」によりまた違う意味を含みます。
どういった状況で使い分ける必要性があるかに着目してみましょう。