この記事では、「引き継ぎ」と「引き渡し」の違いを分かりやすく説明していきます。
「引き継ぎ」とは?
他の人の仕事や役割を、その人の後に受けて努めることを意味する言葉です。
または、仕事で残っていることややるべきことなどを、他の人に教えて後を任せることを意味します。
他にも、プロジェクトの途中で担当者が変わる場合に、前の担当者が後の担当者に状況や進捗などを報告することも「引き継ぎ」と表現します。
「引き継ぎ」は、仕事の円滑な継続や引き継ぐ側と引き継がれる側のコミュニケーションに重要な役割を果たすという意味をもつ言葉です。
「引き渡し」とは?
自分の手元にある品物や権利などを、他人に移すことを意味する言葉です。
または、法律用語として、売買契約において、商品の所有権を買い手に移すことを意味します。
「引き渡し」は、売り手と買い手の間の契約履行や商品の引き渡しのチェックに重要な役割を果たすという意味をもつ言葉です。
「引き継ぎ」と「引き渡し」の違い
「引き継ぎ」と「引き渡し」の違いを、分かりやすく解説します。
「引き継ぎ」と「引き渡し」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「引き継ぎ」は、仕事や役割などを他の人に引き継ぐことを表す言葉です。
自分がやっていたことを、次の人に教えて任せるというニュアンスがあります。
その一方で、「引き渡し」は、物や権利などを他の人に引き渡すことを表す言葉です。
自分が持っていたものを、相手に渡して所有権を移すというニュアンスを含みます。
「引き継ぎ」の例文
・『彼女は今月末で退職するので、私が彼女の仕事を引き継ぎすることになった』
・『リーダーが変わったので、引き継ぎの作業が必要になる』
「引き渡し」の例文
・『警察は身柄の引き渡しを要求した』
・『車を売却することにしたので、鍵の引き渡しを実施した』
まとめ
「引き継ぎ」は、他の人の仕事や役割を、その人の後に受けて努めることです。
その一方で、「引き渡し」は、自分の手元にある品物や権利などを、他人に移すことです。
つまり、「引き継ぎ」は、仕事や役割を継続することを意味し、「引き渡し」は、品物や権利を譲渡することを意味します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。