「覚える」とは?言い換えを徹底解釈

「覚える」とは?言い換え

この記事では、「覚える」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。

「覚える」という言葉の意味

「覚える」という語の語源は古語で使われていた「おぼゆ」という言葉です。

「おもふ(思ふ)」に自発や可能を意味する助動詞の「ゆ」を付けた「おもほゆ」を略した「おぼゆ」という語は、「意識をしなくても自然とあることが頭に浮かぶ」さまを表し、そこから転じて「覚える」という語は「あることを自分自身で積極的に思い浮かべる」という意味合いで使われるようになりました。

「覚える」という言葉の1つ目の意味は、「見聞きした事柄を記憶する」です。

2つ目は「学習や経験などによって、身につける」などという意味合いで使われています。

「覚える」の類語や言い換え

「覚える」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。

・『暗記(あんき)』
書かれている文字や数字などを見なくても、同じ内容をすらすらと言えるように、よく覚えるさまを表す言葉で、「何も見なくてもそらで言える」様子を示す文言になります。

・『胸に刻む(むねにきざむ)』
「心にしっかりとどめる」さまや「忘れないように胸の中にしまっておく」様子などを意味する慣用句で、ある事柄や事象などをけっして忘れないように、しっかりと覚えこむ意味合いで用いられる表現になります。

・『肝に銘じる(きもにめいじる)』
心に強く刻みこんで忘れないようにするという意味合いで使われる言葉で、「大切なことを心にとどめておく」さまや「絶対に忘れないようにする」様子などを表し、この語で使われている「肝」「肝臓」ではなく、「心」を意味しています。

・『心得る(こころえる)』
物事の事情や意味などをよく理解していることを表す言葉で、「事情を知った上で引き受ける」さまや「わきまえている」様子などを示す表現です。

「覚える」の類義語

「覚える」の類義語は以下の通りになります。

・『コツをつかむ』
「物事の本質や要点」などを表す「コツ」は漢字では「骨」と表記し、「要領を得る」さまや「物事の核心を外さないように扱う」様子などを示す表現になります。

・『身に付ける』
「何かを所持する」さまや「洋服やアクセサリーなどを身にまとう」様子などを表す言葉で、転じて「知識や技術などを自分のものにする」さまや「何かを習得する」様子などを表す言葉として使われています。

・『知覚(ちかく)』
「目や耳などの感覚器官を通して外の事象などを認識する」さまを表し、目や耳で感じる以外にも、嗅覚や味覚、平衡感覚などの様々な感覚を指す文言です。

・『察知(さっち)する』
その場の気配や人の様子などから感じ取って知るという意味合いで使われる言葉で、「おしはかって知る」さまや「何かに勘づく」様子などを示す表現になります。

まとめ

今回は「覚える」という言葉について紹介しました。

「覚える」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。