この記事では、「見切り発車」と「見切り発信」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見切り発車」とは?
元々は、電車やバスなど、さまざまな乗り物で、全員が乗車しきっていない状態で、やむを得ず発車することを意味する言葉でしした。
そのような意味がら転じ、まだ、議論が十分に実施されていない状態で、何か決断したり実施したりすることを表現する際に使用します。
「見切り発信」とは?
基本的に、SNSに代表されるようなインターネットを利用したサービスにおいて、情報発信する際に、事前の検証や証拠がないにもかかわらず、投稿することを意味する言葉です。
「見切り発信」という言葉は、情報の確実性が低く、明らかな誤りであるものの、拡散されてしまうという、ネガティブな印象の言葉だと言えるでしょう。
「見切り発車」と「見切り発信」の違い
「見切り発車」と「見切り発信」の違いを、分かりやすく解説します。
「見切り発車」と「見切り発信」は、共に、きちんと検証する前に、何かのアクションが起こされることを意味する言葉ですが、使用されるケースやニュアンスが異なります。
「見切り発車」は、基本的に早まった行動を表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「見切り発信」は、インターネット上でのつぶやきや発信に対して使用するニュアンスをもった言葉だと言えるでしょう。
また、「見切り発信」のほうが、拡散性が高いので、被害が大きくなる可能性も考えられます。
「見切り発車」の例文
・『彼は見切り発車でスタートしたので、結果的にすべて失敗に終わった』
・『どんなプロジェクトでも、見切り発車ではなく、事前にプランを練るべきだと思う』
「見切り発信」の例文
・『彼女はSNS上で、真偽が定かではない状態から、渦中の人を見切り発信で否定した』
・『何でも見切り発信で、アクションを起こすことは問題だ』
まとめ
「見切り発車」と「見切り発信」は、基本的に重なる意味をもつ言葉ですが、具体的に使用される場面が異なる言葉だと言えます。
それぞれの言葉は、正しく使用できるように注意しましょう。