「見張る」と「瞠る」はいずれも「みはる」と読む言葉ですが、それぞれの意味に違いはあるのでしょうか。
この記事では、「見張る」と「瞠る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見張る」とは?
「見張る」は「大きく目を開いて何かを見る」という意味を持つ言葉です。
また、「物事に注意を払って監視する」という意味でも使用されます。
「見」は「目で見る」「人に会う」「物の見方」などを表し、「張る」は「広がってのびる」「一杯にする」「引き締める」「開く」といった意を示します。
「瞠る」とは?
「瞠る」は「大きく目を見開いて見る」ことを意味します。
「瞠」は「目を見張る」「見つめる」ことを表す漢字ですが、日常一般で使用される常用漢字に含まれないことから、現在は「見」と「張」の漢字を当てて「見張る」と表記されます。
「見張る」と「瞠る」の違い
「見張る」も「瞠る」も「目を大きく開いて何かを見る」という意味を持つ点は共通しています。
もともと「瞠る」と記されていた表現に「見張る」を当てて使っていることから、上記の意味においては両者に違いはなく、どちらの表記を使っても差し支えないとされています。
なお、「見張る」の場合は「物事に注意深く気を配って監視する」という意味も含んでいるため、状況に応じて使い分ける必要があります。
「見張る」の例文
「見張る」は「〜を見張る」のように用いられるのが一般的です。
「瞠る」と同じ意味で使用する場合は「目を見張る」と表現します。
・『不審者の行動を見張る』
・『山頂からの景色の美しさに目を見張る』
「瞠る」の例文
「瞠る」は「目を瞠る」のように使います。
通常は「見張る」に置き換えられるため、目にする機会は少ないといえます。
・『彼女のパフォーマンスには目を瞠るものがあった』
・『新人選手の目を瞠る活躍ぶりに圧倒された』
まとめ
「見張る」と「瞠る」は共に「大きく目を開いて何かを見る」ことを指しますが、「見張る」の方が一般的な表現になります。
「見張る」に「注意深く気を配って監視する」という意味がある点も覚えておきましょう。
ぜひ双方の違いを知る参考にしてください。