「焼売」と「小籠包」はどちらも食べ物に関する言葉ですが、意味が異なるため混同しないで覚えることが必要です。
この記事では、「焼売」と「小籠包」の違いを分かりやすく説明していきます。
「焼売」とは?
「焼売」は「シューマイ」や「シュウマイ」などと読む言葉で、「豚ひき肉とみじん切りしたタマネギ、ニンニクなどを混ぜて作った餡を小麦粉で作った皮で包んで蒸したもの」を意味します。
中華料理における「点心」の一種に該当します。
「小籠包」とは?
「ショーロンポー」と読む「小籠包」は中華料理の点心の一部で、「豚ひき肉や刻んだ野菜などで作った餡と、ゼリー状にしたスープを小麦粉で作った皮に包んで蒸したもの」を意味します。
蒸すことでゼリー状のスープが溶け、口内に肉汁が広がるのが特徴です。
「焼売」と「小籠包」の違い
「焼売」も「小籠包」も「中華料理の点心の一種」という点や、「豚ひき肉などで調理した餡を小麦粉で作った皮で包んで蒸す」点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「焼売」は「豚ひき肉やタマネギなどで作った餡のみ」を小麦粉で作った皮に包みますが、「小籠包」は「豚ひき肉や刻んだ野菜で作った餡」に加えて「スープをゼリー状に固めたもの」を皮に包みます。
また、両者に使用されている「皮」や「包み方」にも違いがあります。
「焼売」に使われる皮は「小麦粉と食塩、水」を原料とし、形は正方形で厚さが0. 5mm程度の薄いものを使用します。
「焼売」の餡を包む際は、餡からはみ出た皮を内側に折り込む場合もありますが、はみ出たまま蒸すケースもあります。
一方、「小籠包」は「マントウ」と呼ばれる中華風蒸しパンが由来とされていることから、「小麦粉、食塩、水」に加えて「油や砂糖」が含まれ、丸い形状で厚さは1〜2mm程度とされています。
「小籠包」の餡を包む際は、蒸した際にスープがこぼれるのを防ぐために包み終わりの部分をきっちりとつまんで閉じます。
まとめ
「焼売」は「豚ひき肉とカットした野菜などで調理した餡を、小麦粉で作った皮で包んで蒸したもの」を示し、「小籠包」は「豚ひき肉や刻んだ野菜などで作った餡と、ゼリー状のスープを小麦粉で作った皮に包んで蒸したもの」を示します。
ぜひ点心を味わう際の参考にしてください。
