この記事では、「巷」と「世間」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「巷」とは?
街中という意味で使う「巷」【ちまた】は、人々が気になる話題を取り上げるとき使います。
例えば、「巷で話題の食材」というように、多くの人が気になっている、食べられているものを取り上げて話すのです。
それほど話がしたいと思う物や、人を選んで話すとその場が盛り上がります。
このように、世間に漠然と持ち上がる事柄や物について話題にあがっていると伝えられるのです。
「世間」とは?
世の中の移り変わりを指すのが「世間」【せけん】です。
「世間の反応に耳を傾ける」といえば、世の中の人々はどのような意見があるか聞いて参考にします。
また、「世間は考えているよりも狭い」とそれほど広いものではなく、思うよりも人に話が知れ渡っているので注意が必要と伝えられるのです。
この言葉の由来は、インドの宗教で使われている世を二分にしては物事に目を向ける出世間「しゅっせけん」からきています。
「巷」と「世間」の違い
ここでは「巷」と「世間」の違いを、分かりやすく解説します。
世の中で最も話題に取り上げられている物や、人物について話を取り上げるとき使われている語を「巷」といいます。
世の中で噂に持ち上がるほど気になる話であったり、耳にする事柄について話するとき使うのです。
もう一方の「世間」は、人々が集まって日常生活して生きるために協力し合い、交わっています。
「巷」はたくさんの人々が集まる場所であるためにいつも賑やかで、話で盛り上がりますが、「世間」は世の中の動きや反応を指す点が違うところです。
「巷」の例文
・『巷では北海道の土地が今よりも2倍以上高くなる』
・『政治家の裏金問題に巷ではあきれた声が聞こえてくる』
「世間」の例文
・『世間の反応が思ったほど鈍いので、新たな宣伝方法を考えた』
・『世間では考えてもいない物が流行るので、素早く目を向けたい』
まとめ
似たような使い方していますが、微妙に異なる点があります。
どういった点が違うかそれぞれ調べてみれば、また使い方が見えてくるでしょう。