この記事では、「遠慮」と「配慮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遠慮」とは?
遠慮は、「えんりょ」と読むのが正しい読み方となっているのです。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、とおいや時間的とか空間的に隔たっているという意味を持つ「遠」の漢字に、あれこれと思い巡らせるという意味の「慮」の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から「遠慮」は、人に対し言葉とか行動を控えてしまう事や、引き下がる事を示すのです。
「配慮」とは?
配慮は、「はいりょ」と読むのが正解な言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、くばるとか注意を行き届かせるといった意味を有する「配」の漢字に、思いや考えを意味する「慮」の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ「配慮」は、心遣いとか、心配りをする事を表します。
「遠慮」と「配慮」の違い
「遠慮」と「配慮」の違いを、分かりやすく解説します。
2つの言葉を並べてみると、最初の漢字が「遠」と「配」という違いがある事に直ぐに気付けるものです。
所が2文字目の漢字は同じ慮であり、どちらも似た様な印象を受ける言葉であるため、混同する恐れはないとは言えません。
とはいえ一見似ている様で意味には違いがあるので、それぞれの言葉の意味さえ踏まえれば、問題なく使い分けが可能です。
まず遠慮は、人に対して慎んで言葉とか行動を控えてしまう事を意味します。
もう一方の配慮は、心配りや心遣いをする事を表すのです。
「遠慮」の例文
・『遠慮せずにどうぞお召し上がりください』
・『お誘い頂いて有り難いのですが、今回は遠慮させていただきます』
「配慮」の例文
・『彼の気持ちを配慮してもう少し優しい言葉をかけるべきでした』
・『もっと環境に配慮した町作りを行うべきです』
まとめ
2つの言葉には共通する漢字が使われているだけに、似た様な印象を受ける人も少なくありません。
ですが指し示す意味合いには違いがあるので、それぞれの言葉の意味を把握すればきちんと使い分けを行う事が出来ます。
ちなみに遠慮は、人に対し行動とか言葉を慎み控えてしまう事を示すのです。
対する配慮は、心を配る事とか、心遣いを意味する言葉となっています。