この記事では、「円滑」と「潤滑」の違いを分かりやすく説明していきます。
「円滑」とは?
円滑の読み方は「えんかつ」です。
邪魔が入らず、なめらかに進むことをいいます。
嵐のない穏やかで、明るい様子をあらわしています。
もともと「円滑」の「円」は「つぶらか」という意味をもつ言葉。
「つぶらか」は丸っこくて、可愛らしい様子を表現しています。
コロコロとした豆のように見ていて微笑ましい光景、そして居心地のいい空気が円滑です。
パンクしていないタイヤのように、色々なことが快適に進む時に用いられています。
「潤滑」とは?
潤滑は「じゅんかつ」と読みます。
すべりが良いことを示しています。
すべすべしていて、ツルツルと物事が動く時に使われています。
「潤滑」の「潤」は、水分いっぱいの潤いがある物を例えています。
艶があって、湿っている状態が「潤滑」です。
そのため工具や機械のすべりを良くすることも「潤滑」といいます。
また「潤滑油」というと滑らかにするための専用油を指し、人と人の関係が良くなる時の例えとして用いられています。
「円滑」と「潤滑」の違い
「円滑」と「潤滑」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「滑らかにする」という共通の意味があります。
円滑は「円滑な人間関係」や「円滑なコミュニケーション」のように、人と人が仲良くするための秘策として使われています。
一方で潤滑は潤滑オイル、潤滑スプレーのように、金型や自動車のメンテナンスを中心に使われています。
「円滑」の例文
・『小さな心がけで、職場のコミュニケーションが円滑になりました』
・『人間関係が円滑になると、精神的に安定します』
「潤滑」の例文
・『オイルを塗ったところ、歯車の潤滑が良くなりました』
・『愛嬌のある彼は、職場のいい潤滑油になってくれています』
まとめ
「円滑」と「潤滑」について解説しました。
表現の差を学んで、言葉の達人を目指していきましょう。