この記事では、「ささやか」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「ささやか」という言葉の意味
「ささやか」という言葉は、「こまやか」と同様の漢字表記で「細やか」と表記し、実際にささやかなものを指して使われるわけではなく、「けっして立派ではないものですが」と謙遜した気持ちを表す文言になります。
大変高価なものや実際に価値のあるものを指して用いると、場合によっては嫌味に聞こえてしまう可能性もありますので、使用する際には注意が必要な言葉です。
「ささやか」という言葉の1つ目の意味は、「形や見た目などがあまり大げさではなく、控えめなさま」です。
2つ目は「ばかげた」や「小ぢんまりとしていて、目立たない様子」などを表す意味合いで使われています。
「ささやか」の類語や言い換え
「ささやか」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
『細々(こまごま)』
「細かくて雑多な」さまや「細かいところまでよく行き届く」様子などを表す言葉で、小さい物や細かい物などが散りばめられている様子を表す言葉です。
・『ちっぽけ』
「いかにも小ぶりな」さまや「小さくて貧弱な」様子などを表す言葉で、基本的には自虐的に使われることが多く、あまり良いニュアンスで使われることはない表現になります。
・『小ぢんまり』
「サイズ的には小さいものの、程よくまとまっている」さまや、「小さいなりに落ち着いている」様子などを示す言葉で、「こじんまり」という表記は誤用になります。
・『控(ひか)えめ』
積極的に行動したり、元気に振る舞うことを避けて目立たないようする際に使われる言葉で、「量を少なくする」さまや「でしゃばらない」様子などを表す文言になります。
「ささやか」の類義語
「ささやか」の類義語は以下の通りになります。
・『大海の一滴(いってき)』
「非常に広々とした場所に極めて小さなものがある」ことのたとえで使われる表現で、大きな海における小さな一滴の水を表す文言です。
・『雀の涙(すずめのなみだ)』
ごくわずかなもののたとえで使われていることわざで、「とても少ない量」や「ごくわずかな量」などを示す表現になります。
・『申し訳程度』
「名ばかりの」や「ほんの少しの」などを表す文言で、自ら他人に宛てて贈る謝礼やギフトなどについて、へりくだって言う表現になります。
・『慎(つつ)ましい』
「遠慮深い態度」や「質素な」様子などを表す言葉で、美徳とされている思慮深く控えめな態度を指して使われる表現になります。
まとめ
今回は「ささやか」という言葉について紹介しました。
「ささやか」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。