この記事では、「思いやり」と「いたわり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思いやり」とは?
思いやりとは、他人の身の上や心情に心を配ることやその気持ちのことをいいます。
相手がどんな気持ちでいるのかや何を望んでいるのかを注意深く考え、接することを表しています。
思いやりを持つことで、お互いの理解を深めたりコミュニケーションを円滑にしたりする効果が期待できます。
「いたわり」とは?
いたわりとは、いたわることや思いやりの気持ちで接することをいいます。
弱い立場にある人に対して親切に接したり、大切に扱ったりするのがいたわるです。
病気の人や子ども、高齢者など自分より弱い立場にある人に用いられる言葉です。
また、いたわりには慰めるとか慰労するといった意味もあります。
「思いやり」と「いたわり」の違い
いたわりには思いやりの気持ちで接するという意味があるので、思いやりといたわりの意味に大きな違いはありません。
思いやりは他人の心情に配慮するといったニュアンスが強く、いたわりは親切にするとか慰めるといったニュアンスが強いです。
思いやりは立場に関係なく使われますが、いたわりは自分より弱い立場にある人に使います。
「思いやり」の例文
・『誰に対しても思いやりの気持ちを持って接するように両親から教えられました』
・『彼は普段はぶっきらぼうですが、思いやりがあります』
・『あの人は思いやりの気持ちが全くなく、自分勝手です』
「いたわり」の例文
・『電車やバスで高齢の人を見かけたらいたわりの気持ちから席を譲ります』
・『彼女は具合が悪くて寝込んでいるので、もっといたわってあげて欲しいと思います』
まとめ
いたわりには思いやりの気持ちで接するという意味があるので、思いやりといたわりには大きな意味の違いはありません。
ただし、他人の心情に配慮するといったニュアンスが強いのが思いやりで、親切にするとか慰めるといったニュアンスが強いのがいたわりです。