この記事では、「偶然」と「たまたま」の違いを分かりやすく説明していきます。
「偶然」とは?
偶然は「ぐうぜん」と読みます。
思いがけないこと、頭の中にまったく無かったことが「偶然」です。
また「偶然、幼なじみに会った」のように、約束していない人とたまたま会う時にも「偶然」は使われています。
神様のめぐり合わせを感じさせるのが、偶然といえるでしょう。
ちなみに偶然の「偶」は「ひょんな」という意味があります。
また「然」は「そのまま」という、自然な様子をあらわします。
計画的ではないこと、自然に生まれた思いもよらないことが偶然といえるでしょう。
「たまたま」とは?
たまたまとは「思いがけず」という意味があります。
こちらも偶然と同じように使われる、不思議なめぐり合わせをいいます。
「たま」が2つ重なっていますが、もともと「たま」とは「まれに起こること」をあらわします。
そのため滅多に起こらないことが、色々な条件が重なって偶然起こることを「たまたま」と呼んでいます。
「偶然」と「たまたま」の違い
「偶然」と「たまたま」の違いを、分かりやすく解説します。
「偶然」と「たまたま」は非常に似ている表現です。
どちらも「意図しないで、出会うこと」に使われています。
無計画のまま遭遇する出来事に「偶然」や「たまたま」は使われています。
「偶然」は思いがけず出会った物や事に使われていますが「鉢合わせる」という意味もあるので、予想外の場所で知人と出会う時にも多く用いられています。
一方で「たまたま」は神様の計らいと思うように、不思議なご縁もあらわします。
「偶然」の例文
・『コンビニに行ったら、偶然欲しかった小説が売っていた』
・『新幹線のホームで偶然、久しぶりの友達と再会した』
「たまたま」の例文
・『不動産屋に行ったら、たまたま住みたい物件があった』
・『たまたま気があって、コンビを組むことになりました』
まとめ
「偶然」と「たまたま」の解説をしました。
似ている表現の差を学んで、言葉の達人を目指していきましょう。