この記事では、「怪異」と「妖怪」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「怪異」とは?
とても不思議と感じる出来事が起こることを「怪異」【かいい】といいます。
例えば、旅館に泊まったとき深夜に寝ている周りを子供が走ったり、玉を転がして遊ぶ座敷童の姿が見えるという出来事はまさに日本における「怪異」になるのです。
また、「怪異な出来事が立て続けに起きる」と、理解不能な事が何度も起きる事件に人々は恐れます。
「妖怪」とは?
全身が緑色の河童や、人々を襲う恐ろしい鬼は日本の代表的な「妖怪」【ようかい】になります。
白い布が空を飛び、人の周りをうろつく一反木綿【いったんもめん】などが有名です。
子供に人気の「妖怪」としては、枕元に目や口、動きも機敏な猫そっくりの猫又【ねこまた】は根強い人気があります。
そんな「妖怪」は素直な性格であったり、神様のために動くもの、人を妬むといったどこか人間味を感じさせるのです。
「怪異」と「妖怪」の違い
ここでは「怪異」と「妖怪」の違いを、分かりやすく解説します。
どうみても人間とは思えない化け物を見ることを「怪異」といいます。
また、今まで普通に高速道路を走っていた車が忽然と消えたり、子供ばかりが奇妙な動きするようになるのはまさに「怪異」です。
このように、通常ではありえない出来事、異様なことが起きる状況を指します。
もう一方の「妖怪」は顔が真っ赤で鼻が高く、空を飛ぶ天狗であったり、河童、鬼は日本を代表する「三大妖怪」です。
他にも姫魚やのっぺらぼうは有名ですし、人を守ってくれたり、力を貸して味方になる素敵な「妖怪」もいます。
「怪異」の例文
・『車が消えて、離れた場所に出てくるという怪異が起きた』
・『怪異な事件に遭遇した刑事はどう解決するか頭を悩ます』
「妖怪」の例文
・『海に入ると人にまとわりつく妖怪の海坊主が現れた』
・『狢は女性に扮して男性の行く道を分からなくする妖怪だ』
まとめ
「怪」を使っていますが、「異」と「妖」にはまた違った意味が含まれていれます。
漢字を見て、どう異なるか学べば、うまい使い方ができるでしょう。