この記事では、「米ぬか」と「ぬか床」の違いを分かりやすく説明していきます。
「米ぬか」とは?
米ぬかとは玄米から白米に精米する時に出る粉のことで、糠層や胚芽のことをいいます。
日本人の主食である米は収穫した際には4層になっており、もみ殻を取り除いたのが玄米で玄米から糠層と胚芽を取り除いたのが白米になります。
米ぬかには、ビタミン類やフィチン酸、フェルラ酸、γオリザノール、イノシトール等の栄養素が豊富に含まれます。
漬物を漬ける際のぬか床や家畜の配合飼料、コスメなどにも用いられています。
米ぬかを使ったコスメには、化粧水や美容液、クリーム、パックなど色々あります。
「ぬか床」とは?
ぬか床とは漬物を作るためのもので、米ぬかに水や塩などを加えて混ぜ合わせたものをいいます。
ぬか床で漬けた漬物は、ぬか漬けと呼ばれています。
きゅうりや茄子、大根などの野菜をぬか床で漬けると、乳酸菌や酵母などの微生物が増殖して旨味成分が生まれ独特の旨味と風味を持つ漬物になるのです。
ぬか漬けは、昔は新鮮な野菜が手に入りづらい冬などに食べるために作られました。
野菜などを発酵させることで、日持ちがするようになります。
日本の伝統的な保存食の1つです。
チーズなどをぬか床で漬けたりもします。
また、ぬか床は、漬物床や漬床と呼ばれることもあります。
まとめ
米は玄米を精米にする際に出る糠層や胚芽のことで、米ぬかに水や塩を加えて作るのがぬか床です。
米ぬかは粉状ですが、ぬか床はペースト状になっています。
米ぬかは様々な用途で用いられており、米ぬかを使ったコスメ等も沢山あります。
ぬか床は漬物を漬けるためのものになります。