この記事では、「灯」と「明」の違いを分かりやすく説明していきます。
「灯」とは?
「灯」とは一部分だけを照らす光です。
文字としては火とそれを安定させる燭台からなる文字であり、火はその周辺を照らすことから部分的に照らす光を指す言葉として使われるようになりました。
本来は火偏に登を合わせた文字でしたが、現在では簡略化されて火偏に丁を合わせた字になっています。
光源としてはテーブルスタンドやフロアスタンドのような、周囲を照らすための照明が「灯」と表現される光源です。
「明」とは?
「明」とは周囲を広く照らす光です。
空から地上を照らす日と月を組み合わせてできている文字であり、日や月のように周囲を照らす光や光によって照らされている状態を指すようになりました。
光全般を指す言葉としても使われますが、特に広範囲を全体的に照らす光を指す言葉としても使われることもあります。
光源としてはフロアライトのような部屋全体を照らす照明が「明」と表現される光源ですが、一部分だけを照らす光源も明と表現することもあるでしょう。
「灯」と「明」の違い
「灯」と「明」の違いを、分かりやすく解説します。
部分的に照らす光を指すのが「灯」で、広範囲を照らす光を指すのが「明」です。
「灯」は条件付きで光を指す言葉としてしか使われませんが、「明」は光全般を指す言葉としても使われます。
「灯」は光源の周囲だけであったり一方向だけを照らすものが多いですが、「明」は全部の方向を広範囲に照らす光源に使われることが多い言葉です。
まとめ
どちらも光源を指す言葉として部分的か否かを問わずに使われることもありますが、特に部分的に照らす光として使われるのが「灯」で、全体的に広い範囲を照らす光を指すのが「明」です。
文章に使う文字としてはニュアンスの違いで文字を使い分けできますが、あかりを指す場合「灯」ではなく「明」の方を使うのが一般的であり無難でしょう。