この記事では、「描画」と「描写」の違いを分かりやすく説明していきます。
「描画」とは?
「描画」は「びょうが」と読みます。
「描画」は、「絵を描くこと」です。
人が道具を使って絵を描くこと、また最近では、コンピューターを使って絵を描くときに、「描画」という言葉を使います。
例えば、モデルを置いて、人物の絵をかくとき、「モデルの姿を、描画する」などという文章にできます。
また、コンピューターに内蔵されている絵を描くためのソフトウェアは、「描画ソフト」などと呼びます。
「描写」とは?
「描写」は「びょうしゃ」と読みます。
「描写」は、「物の形や状態、心に感じたことなどを、言葉や絵画、音楽などによって写しあらわすこと」です。
目の前の物を、絵をかいて絵画にすること、また心の中に現れた思いを、音楽にするような行為を、「描写」と呼びます。
例えば、心の様子を文章などにしたためるような場面で、「心理描写する」という言葉を使うことがあります。
また、自然の音を楽器によって再構成し、情景などを描写しようとする音楽のことを、「描写音楽」と呼びます。
「描画」と「描写」の違い
「描画」と「描写」の違いを、分かりやすく解説します。
「描画」は、「絵を描くこと」です。
一方で、「描写」は、「物の形や状態、心に感じたことなどを、言葉や絵画、音楽などによって写しあらわすこと」です。
このように、どちらも絵を描くという共通点があります。
しかし、「描画」は「絵を描くこと」に特化しているのに対して、「描写」は、絵だけでなく、音楽や言葉をつづることもあるという大きな違いがあります。
「描画」の例文
・ 『描画教室に、絵を習いに行く』
・ 『子供の描画は、とてものびのびしている』
「描写」の例文
・ 『心に思い浮かんだ風景を、忠実に描写する』
・ 『旅先の思いを、音楽として描写してみる』
まとめ
「描画」と「描写」の違いについて見てきました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。