この記事では、「紹興酒」と「みりん」の違いを分かりやすく説明していきます。
「紹興酒」とは?
中国の醸造酒で、蒸した糯米と麦麹・酒薬を混ぜて仕込み、発酵させて濾過したものを意味する言葉です。
酸味があり黄褐色を呈し、長期間熟成したものは「陳年紹興酒」もしくは「老酒」と呼ばれます。
色や香りのほか、味の全体のバランスが整っており、料理にも使用可能で、甘味・酸味・苦味・辛味・旨味・渋味の六味を楽しめます。
アルコール分を多く含んでいるため、加熱しない料理に使うときは、一度鍋などで煮こんでアルコールを飛ばす「煮切り」のひと手間が欠かせないと考えられます。
「みりん」とは?
蒸したもち米と米麹を焼酎で糖化して作る淡黄色の甘味のある酒を意味する言葉です。
本みりんは、独特の甘みやコクがあり、料理に使うと味に奥行きが出ます。
照りやつやを与え、素材の臭み消しや味が染みやすくなる効果もあります。
また、「みりん」は、飲用にも利用されることがあり、カクテルの材料としても用いることが可能です。
「紹興酒」と「みりん」の違い
「紹興酒」と「みりん」の違いを、分かりやすく解説します。
「紹興酒」と「みりん」は、どちらもアジア料理において重要な調味料であり、それぞれ異なる特性を持ちます。
「紹興酒」は、中国の伝統的な米酒で、何千年もの間生産されてきたものです。
名前は最初に作られた場所である浙江省の紹興市に由来しています。
中国料理において料理に深みと複雑さを加えるために広く使用され、肉のマリネに使われたり、炒め物やスープに加えたり、ソースのベースとしても頻繁に使用されます。
その一方で、「みりん」は、日本料理に欠かせない甘い米酒のことです。
調味料として広く使用され、料理に風味と複雑さを加えます。
本みりんとみりん風調味料に分類されます。
本みりんは本物のみりんであり、みりん風調味料はより安価な代用品です。
料理に甘さと光沢を加える能力で知られています。
このように、「紹興酒」は、濃厚で複雑な味わいを持ち、肉のマリネなどに適しており、「みりん」は、甘く、軽やかな味わいで、料理に甘さとバランスをもたらすために使用されます。
まとめ
もち米と米麹を組み合わせて作る「紹興酒」と、蒸したもち米と米麹を焼酎で糖化して作る淡黄色の甘味のある「みりん」は、日本料理や飲用に用いられる調味料です。
「紹興酒」は、中国の伝統的な醸造酒であり、「みりん」は、日本料理に欠かせない調味料として広く使われています。
それぞれ用途に合わせて使い分けましょう。