「平均寿命」と「健康寿命」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「平均寿命」と「健康寿命」の違いとは?二語の違い

この記事では、「平均寿命」「健康寿命」の違いを分かりやすく説明していきます。

「平均寿命」とは?

「平均寿命」とは人が亡くなるまでの年齢を平均化した数値です。

国ごとや性別ごとなど一定の範囲内で亡くなった人の年齢をすべて足して人数で割ることで算出できます。

病気で若い内に亡くなってしまった人や産後しばらくして亡くなってしまった幼児なども含めるので、老人が長生きするよりも幼児の死亡率が減る方が平均寿命の向上に繋がるというケースもあるでしょう。

亡くなったときの年齢だけを見るので、亡くなる直前に元気だったかどうかは問いません。

「健康寿命」とは?

「健康寿命」とは人が健康に生活できる期限です。

歳を取るとどうしても体が弱くなり病気や怪我などで健康を損ねやすくなってしまい、日常生活の上でも自力でできないこともできてきます。

そういった健康上の理由による日常生活の制限がない状態がいつまで続くかを指す言葉が健康寿命です。

あくまでも健康に生活できる期間を指す言葉なので、健康寿命を過ぎたら直ちに命を落とすわけではありません。

「平均寿命」と「健康寿命」の違い

「平均寿命」「健康寿命」の違いを、分かりやすく解説します。

人の命が亡くなるまでの期間の平均値が「平均寿命」で、人が健康上の理由で日常生活に制限を受けるまでの期間の平均値が「健康寿命」です。

「平均寿命」は人命があるかそれとも亡くなってしまっただけを見て健康状態は問いませんが、「健康寿命」は逆に健康に過ごせるかどうかだけを見ているので、亡くなった時の年齢は考慮しません。

まとめ

健康状態を問わず人が亡くなるまでの期間を割り出したのが「平均寿命」で、健康に過ごせる期間を割り出したのが「健康寿命」です。

以前は長生きしていれば良いとされていましたが、現在では健康に過ごせることを重視するようになってきたので、ただ長生きするだけの「平均寿命」より、健康的に暮らせる期間である「健康寿命」を伸ばすほうが重要と考える人も増えています。