「マイクロスコープ」と「顕微鏡」はいずれも観察に関連する言葉ですが、意味の違いはあるのでしょうか。
この記事では、「マイクロスコープ」と「顕微鏡」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マイクロスコープ」とは?
「マイクロスコープ」は英語で「顕微鏡」を示す“microscope”をカタカナで表記した言葉です。
日本では「デジタルカメラが内臓された顕微鏡」という意味で普及しており、「デジタルマイクロスコープ」と呼ばれることもあります。
「顕微鏡」とは?
「顕微鏡」は「けんびきょう」と読む言葉で、「肉眼では見えない微小な対象物を拡大して観察するための装置」を意味します。
「顕微鏡」には様々な種類がありますが、一般的には光を利用する「光学顕微鏡」のことを指す場合が多いといわれています。
「マイクロスコープ」と「顕微鏡」の違い
「マイクロスコープ」と「顕微鏡」の違いを分かりやすく解説します。
「マイクロスコープ」は「デジタルカメラがついた顕微鏡」を意味し、「顕微鏡」と同じく「肉眼では観察できないほど小さな物体を拡大して観察できるようにする」という機能があります。
通常の「顕微鏡」に設置される「接眼レンズ」の代わりに「デジタルカメラ」が搭載されているため、対象物を肉眼ではなくモニター上で観察でき、複数人で同じ対象物を観察したり、その物体の画像をパソコンなどに保存したりすることが可能です。
現在では研究や教育、医療や工業など様々な分野で使用されています。
一方「顕微鏡」は、上部に「接眼レンズ」、下部に「対物レンズ」がついており、対象物をプレパラートに乗せて「接眼レンズ」を覗き、肉眼で観察するのが特徴です。
姿勢や目の疲労、時間がかかるなどのデメリットがあることから、現在は「顕微鏡」の代わりに「マイクロスコープ」が使われることが多くなっているようです。
まとめ
「マイクロスコープ」は「デジタルカメラを搭載した顕微鏡」を示し、「顕微鏡」は「肉眼では観察できない微小な物を拡大して観察するための装置」を意味します。
双方の特徴についても併せてチェックしておきましょう。
ぜひ観察機器に関する言葉の違いを知る参考にしてください。