この記事では、「財団」と「財閥」の違いを分かりやすく説明していきます。
「財団」とは?
「財団」は「ざいだん」と読みます。
「財団」は、「財団法人」の略で、「一定の目的のために提供された財産を運用するため、その財産を基礎として設立される法人のこと」です。
例えば、青少年育成のために自らの財産を提供する富豪がいるとき、その財産をもとに設立された法人を「財団」と呼びます。
「財閥」とは?
「財閥」は「ざいばつ」と読みます。
「第二次世界大戦前の日本における、コンツェルンの形態を取り、同族の閉鎖的な所有や支配のもとに、持株会社を中核にして、多角経営をしていた独占的巨大企業集団のこと」です。
代表的な「財閥」に、「三井」や「三菱」、「住友」「安田」などがあります。
戦後の日本では「財閥」は解散していますが、隣国の韓国などには、今も「財閥」があります。
「財団」と「財閥」の違い
「財団」と「財閥」の違いを、分かりやすく解説します。
「財団」は「財産を基礎として設立される法人」という意味があり、「財閥」は「同族が支配する独占的巨大企業集団のこと」です。
このように、どちらも法人であるという共通点はありますが、意味には大きな違いがあることが分かります。
誰かの財産をもとに作られた法人に対しては「財団」を、一方で同族が支配する独占的巨大企業集団を見たときには「財閥」という言葉を津開くようにしましょう。
「財団」の例文
・ 『財団設立のために、私財を投入する』
・ 『公共法人として認定されている、公益財団』
「財閥」の例文
・ 『財閥出身のエリート官僚が国を自分の思い通りに動かす』
・ 『財閥ではない企業は、倒産に追い込まれる』
まとめ
「財団」と「財閥」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるのではないでしょうか。