この記事では、「おこわ」と「赤飯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おこわ」とは?
「おこわ」とはもち米を炊くか蒸して作ったご飯です。
米や麦は性質によってうるちかもちかに分かれ、普段日本で主食となっているのはうるち米ですが、もち米を炊いてもご飯ができます。
このもち米で炊いたご飯の総称がおこわです。
うるち米のご飯と比べるとおこわは粘り気が強く弾力があります。
おこわを作る時には炊く時に味をつけたり具材を混ぜ込んだりすることもありますが、味の有無やもち米以外の食材の有無はおこわの定義と無関係です。
「赤飯」とは?
「赤飯」とはもち米に小豆あるいはささげ豆を入れて炊いたご飯です。
文字通り赤いご飯ですが着色料を使っているわけではなく、小豆やささげ豆の色素が移って赤くなっています。
祝い事や凶事の際に食べられることも多い食べ物ですが、その際には小豆を使うと煮崩れて見た目が悪くなりやすいので、煮崩れにくいささげ豆が優先して使われます。
また通常の白いご飯よりカロリーを始めタンパク質や亜鉛などの栄養価も高いので、近年では栄養食としても人気です。
「おこわ」と「赤飯」の違い
「おこわ」と「赤飯」の違いを、分かりやすく解説します。
もち米を炊いたり蒸して作るのが「おこわ」で、もち米に小豆やささげ豆を入れて炊いたのが「赤飯」です。
「おこわ」はもち米が使われているなら味付けやもち米以外の食材を入れるかどうかも問いません。
しかし「赤飯」はもち米に小豆やささげ豆を入れることは必須です。
まとめ
もち米を炊いたものはすべて「おこわ」であり、小豆やささげ豆を入れて炊いたら「赤飯」になると考えましょう。
赤飯は地方によってはおこわと呼ばれることも一般的ですが、これは言葉として指し示す範囲が広い「おこわ」と呼ぶのか、それとも具体名である「赤飯」と呼ぶのかの違いだけで、どちらかが間違っているわけでも別のものとして扱っているわけでもありません。