この記事では、「ニホンオオカミ」と「ヤマイヌ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ニホンオオカミ」とは?
ニホンオオカミとはイヌ科イヌ属に属する哺乳動物で、オオカミの一種になります。
東アジア発祥とされており、19世紀頃までは本州や九州、四国などに幅広く分布していました。
しかし、明治時代の初めに絶滅したといわれており、現在は日本に生息していません。
絶滅した理由ははっきりしませんが、狂犬病の流行や生息地の減少、人為的な駆除などが複合的に影響したと考えられています。
ニホンオオカミはオオカミの中では小型の種で、遺伝的にはイエイヌに近いとされます。
「ヤマイヌ」とは?
ヤマイヌとはニホンオオカミの別名で、明治時代まではヤマイヌと呼ばれていました。
ニホンオオカミの標準和名でもあったのですが、全く別の種類であるシベリアヤマイヌと類縁であると勘違いしやすいためヤマイヌという呼び名は使われなくなりました。
江戸時代にヤマイヌというと、ニホンオオカミに加えて野生化した犬を指していたようです。
昔は犬とオオカミは同じものと考えられていたのです。
ただし、江戸時代頃には犬とオオカミを区別することもあったようです。
そして、ニホンオオカミが絶滅した後は、野生化した犬を指すことが多くなりました。
「ニホンオオカミ」と「ヤマイヌ」の違い
ヤマイヌはニホンオオカミの別名なので、全く同じ動物を指しています。
ニホンオオカミという呼び名が登場したのは明治時代に入ってからで、それまではヤマイヌと呼ばれていました。
オオカミと犬ははっきり区別されてはおらず、野生化した犬のこともヤマイヌと呼んでいたようです。
しかし、ニホンオオカミは絶滅してしまい、ヤマイヌというと野生化した犬を指すことが多くなりました。
まとめ
ヤマイヌはニホンオオカミの別名なので、同じ動物のことを指しています。
ただし、ヤマイヌというと、野生化した犬を指す場合もあります。