この記事では、「大人しい」と「おっとり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大人しい」とは?
性質や態度などが穏やかで従順なさまを意味する形容詞のことです。
騒いだりしないで静かなさまや、色や柄などが落ち着いた感じがするさまも表現しています。
また、大人びているさまや、思慮分別のある年長者らしいさまも表現することが可能な言葉でもあると言えます。
「おっとり」とは?
しぐさや性格などが落ち着いており、気持ちに余裕がある状態や、緊張感がなくゆったりとしているさまを意味する形容詞のことです。
「おっとり」は緊迫感がなく、ゆったりしているさまから、「悠長」、「気長」、「呑気」、「のんびり」、「のほほん」などのような類語があると考えられます。
「大人しい」と「おっとり」の違い
「大人しい」と「おっとり」の違いを、分かりやすく解説します。
「大人しい」と「おっとり」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「大人しい」は、静かで目立たないさまを表現する際に使用する言葉です。
自分の意見を主張したり、人と争ったりすることが少ない人のことを、「大人しい」と表現します。
その一方で、「おっとり」は、落ち着いていてこせこせしないさまを表現する際に使用する言葉です。
周りに安心感を与えるような人や、ゆっくりしたテンポで話す人のことを「おっとり」と表現します。
「大人しい」の例文
・『彼は大人しい性格なので、クラス内で目立つ方ではない』
・『彼女は大人しい声なので、あまり皆に聞こえない』
「おっとり」の例文
・『彼女はおっとりしており、いつもマイペースだ』
・『そのお婆さんは、おっとりしており、非常に上品な方だ』
まとめ
「大人しい」と「おっとり」は、どちらも性格や態度が穏やかであることを意味する言葉ですが、使用される場面に違いがあります。
「大人しい」は、騒がないで静かであることや、従順であることを表現する言葉です。
「口数が少ない」、「気が弱い」、「目立たない」などのニュアンスを感じられます。
その一方で、「おっとり」は、品があって落ち着いていることや、気持ちに余裕があることを表現する言葉です。
「優しい」、「温厚な」、「素直な」などのようなニュアンスを感じられます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。