この記事では、「養う」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「養う」という言葉の意味
上部に位置する「羊の首」の象形と、下部にある「食器に食べ物を盛ってふたをした」象形から成り立つ「養」という文字は、食べるために羊を食器に盛ってそなえるさまから使われ始め、そこから「やしなう」という意味を持つ「養」という漢字が誕生しました。
「養う」という言葉の1つ目の意味は、「金銭や食物などを与えて育てる」です。
2つ目は「自分の働きや収入などにより家族が生活できるようにする」さまを表す意味合いで使われています。
「養う」の類語や言い換え
「養う」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
『育て上げる』
「一人前になるまで育てる」様子を表す言葉で、子供やペット、植物などを立派に成長させる意味合いで使われる文言です。
・『養育(よういく)する』
「成長させるために世話をする」さまや「子どもを養って育てる」様子などを表す言葉で、子どもが生活を送る上で必要とされる監督や保護などを指して使われる表現です。
・『養護(ようご)』
「養い守る」さまや「児童や生徒などの健康を保護して、その成長を助ける」様子を表す言葉で、保護が必要な子供たちを特別な施設で教育する際にも使われる文言になります。
・『育成(いくせい)』
「育てて立派にする」さまや「教育や訓練などを課して、育てる」様子を示す言葉で、手を掛けたり鍛えたりしながら、一人前として通用するように支えていく意味合いで使われています。
・『培(つちか)う』
元々は「根に土をかけて草木を育てる」さまを示す言葉でしたが、転じて「能力や性質などを養って育てる」様子を示す意味を持っています。
「養う」の類義語
「養う」の類義語は以下の通りになります。
・『しつける』
「礼儀作法や芸などを教え込む」様子を表す言葉で、 元々は縫い物にしつけをする様子から生まれた表現です。
・『習練(しゅうれん)』 「努力して練習を重ねる」さまを表す言葉で、知識や技術を得るために、繰り返して習い続ける様子を表しています。
・『育(はぐく)む』
「大事に守りながら成長させる」さまを表す言葉で、元々は親鳥が雛(ひな)を羽で包んで育てる様子から使われ始めた文言です。
・『輩出(はいしゅつ)する』
「すぐれた人物を次々と送り出す」さまを表す言葉で、主に学校や団体などから傑出した人物が続けざまに世に出ている状態を指して使われる表現になります。
まとめ
今回は「養う」という言葉について紹介しました。
「養う」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。