この記事では、「したがって」と「つきまして」の違いを分かりやすく説明していきます。
「したがって」とは?
前に述べた事柄から結論や帰結を導くときに使用する言葉です。
文頭に置いて、次の文との関係を示します。
「したがって」は、「従って」「よって」「それゆえに」と同じ意味で使用することが可能です。
「つきまして」とは?
「ついては」という言葉を丁寧に言い換えた敬語表現を意味する言葉です。
文中に置いて、話題になっている事柄に関することを述べるときに使います。
「つきまして」は「に関しては」「については」と同じ意味で使用することが可能です。
また、「つきまして」にはもう一つの意味があります。
それは、「したがって」と同じように接続詞として使う場合です。
この場合は、文頭に置いて、前に述べた事柄から次の話題へ移るときに使います。
「したがって」と「つきまして」の違い
「したがって」と「つきまして」の違いを、分かりやすく解説します。
「したがって」は、前に述べた事柄の結果や理由として、次の事柄が起こることを表す接続詞です。
文頭に使われることが多く、カジュアルな場面にも使えます。
その一方で、「したがって」のような接続詞としての意味です。
文頭に使われることが多く、かしこまった場面に使えます。
また、「〜に関しては」「〜については」という意味で、すでに話題に上がっている内容を示すことも可能です。
「したがって」の例文
・『今日は1日中雨予報だ。したがって、出かける際は、傘を持った方が良い』
・『ここは彼の本拠地だ。したがって、彼の指示を仰ぐべきだ』
「つきまして」の例文
・『本件につきましては、後ほど担当者から折り返しご連絡いたします』
・『ご依頼の件に関しては、こちらで承ります』
まとめ
「したがって」と「つきまして」は、どちらも「その結果」という意味で使われる言葉ですが、使い方に違いがあります。
「したがって」は、文頭に置いて、前の文の内容から次の文の内容を導く接続詞として使います。
その一方で、「つきまして」は、「ついては」の丁寧な表現で、文中に置いて、話題になっている事柄に関することを述べるときに使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。
