この記事では、「マスク」と「仮面」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マスク」とは?
「マスク」とは鼻や口を覆ったり顔に被ったりして使う用品のことです。
英語では“mask”と表記し、鼻や口、顔を覆うシートや面、あるいは覆って隠すことを意味しています。
「マスク」は、人の顔を覆う布などで作られたシート状の衛生用品を指すことが一般的です。
ガーゼや不織布で作られたシートに紐ゴムなどの耳掛けが付いており、鼻や口を覆うように顔に当てて使います。
主な用途は、ウイルスや細菌、花粉などの吸入を防ぐこと、飛沫をとばさないようにすることです。
主に、医療従事者や食品取扱者が感染症対策のために着用したり、感染症が流行している時に飛沫を吸入しないようにするために着用したりします。
そのほか、防塵マスク、スポーツ用のマスク、顔を隠すための「仮面」などさまざまなタイプの「マスク」があります。
「仮面」とは?
「仮面」【かめん】とは、素顔を人に見られないようにするために使うお面のことです。
英語では“mask”と表記します。
使われている漢字を見てみると、顔に被るものを意味する「面」に、にせもの、よそおったものを意味する「仮」が組み合わせてあり、本来の顔を隠すために被って装う用品を表しています。
そもそも、お面はほかの人間や動物などの顔を模した被り物のことで、顔に被ると素顔が分からなくなるものです。
中でも、「仮面」は単に顔を隠すだけではなく、素性を隠す、ほかのキャラクターに変装する、演じるために被るという用途がはっきりしています。
代表的な「仮面」にはカーニバルで被るゴージャスな「ベネチアンマスク」覆面レスラーがかぶるマスクなどがあります。
また、日本の能面も「仮面」のひとつといえます。
「マスク」と「仮面」の違い
「マスク」と「仮面」の違いを分かりやすく解説します。
これらは顔に被る用品という点が共通しています。
また、「仮面」は英語で“mask”と表記し、広義には同じものを表します。
ただし、一般に「マスク」と呼ばれる用品は、細菌やウイルス、花粉や粉じんを吸引したり飛沫を飛ばしたりするのを防ぐ目的で鼻や口を覆って使う衛生用品を指すことが多くなっています。
一方、「仮面」は素顔を人に見られないよう装うための変装用グッズであり、衛生用品の「マスク」とは用途が異なります。
「マスク」の例文
・『マスクから鼻や口が出ていては、感染症対策をする意味がない』
・『この医療用マスクは分子の細かいウイルスもしっかりと遮断する』
「仮面」の例文
・『仮面を被ると別人になったような気がして大胆にふるまえる』
・『仮面で変装してパーティに参加する』
まとめ
「マスク」と「仮面」はどちらも顔に被る用品を意味します。
同じ意味を表すこともありますが、一般に「マスク」は衛生用品で「仮面」は変装用のグッズと認識されることが多くなっています。