この記事では、「下種」と「下衆」の違いを分かりやすく説明していきます。
「下種」とは?
「下種」は「げす」と読みます。
「下種」は、「心根が卑しいことや、心根が卑しい人のこと」を意味する言葉です。
下品で卑しい様子見たとき、また道徳的に見て下等だと思えるような行動をする人に対して「下種」という言葉を使います。
例えば、心根が卑しいと思えるような、やり方をしている人を見たとき、「下種なやり方をする人」と表現できます。
「下衆」とは?
「下衆」は「げす」と読みます。
「下衆」は、「身分が低い人や、心根が卑しい人のこと」という意味があります。
江戸時代などで、身分が低い人に対して「下衆」という言葉を使っていました。
最近では、「下衆」は「心根が卑しい人」を意味するようになり、「低俗な人」、「品性を疑われるようなことをする人」に対して、「下衆」と呼ぶようになっています。
「下種」と「下衆」の違い
「下種」と「下衆」の違いを、分かりやすく解説します。
「下種」は、「心根が卑しいことや、心根が卑しい人のこと」を意味します。
一方で、「下衆」は、「身分が低い人や、心根が卑しい人のこと」という意味があります。
このようにどちらの言葉にも、「心根が卑しいこと」という意味があります。
しかし、「下衆」には「身分が低い人」という意味があるのに対して、「下種」にはそのような意味がないという、大きな違いがあります。
「下種」の例文
・ 『下種な根性を持つ人と、関わらないようにする』
・ 『彼は下種なので、2人きりになりたくない』
「下衆」の例文
・ 『下衆な振る舞いをする人』
・ 『下衆な話を繰り返す、煩わしい人』
まとめ
「下種」と「下衆」の違いについて見てきました。
2つの言葉はほとんど同じ意味を持つ言葉ですが、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。