この記事では、「心細い」と「不安」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「心細い」とは?
初めての場所に1人で行くのが不安と思うことを「心細い」【こころぼそい】といいます。
行く道も分からないは、初めて会う人と何を話せばいいかさえ分からないとき、どうしたらいいか酷く動揺するほど不安になってしまうのです。
このように、知識がある人がいない、手元に地図や検索できる携帯電話がないとき、頼るものがないため落ち着かなくなります。
「不安」とは?
問題が起きたとき、はっきりした根拠が何か分からないため怖いと思うことを「不安」【ふあん】といいます。
恐れを抱くと動機が早くなったり、落ち着かない状態になってしまうのです。
また、子どもが出かけた後、雷が鳴り出すと落ちないか心配したり、50代を過ぎた従業員は足腰が弱くなりいつまで働けるか考えると「不安」に襲われます。
「心細い」と「不安」の違い
ここでは「心細い」と「不安」の違いを、分かりやすく解説します。
頼れる人がいなかったり、知識がないとき不安になる状態を「心細い」といいます。
それだけ自分に知識や経験がない状態で行ったこともない場所に行けと指示されたり、夜遅く出かけるように伝えられる状況はとても寂しい気持ちになってしまうのです。
もう一方の「不安」は悪い方向に事が進むのではないかと心配になれば安心できない状態になります。
この状態が酷くなる「不安症」の人は、この先起こりそうと思う心配な出来事を悪い方向に考えるため怯えてしまうのです。
「心細い」の例文
・『勉強ができない息子の返答は、心細いほど低い声だった』
・『引越し先のアパートで1人留守番するのは、とても心細い』
「不安」の例文
・『祖母は強盗に襲われるのではないかと、不安でならなかった』
・『いつ山火事が起きて別荘が燃えるか分からない不安に怯える』
まとめ
いずれも人の気持ちを指しますが、状態に少し違いが見られます。
どう違うか人の動きを観察して、異なる点を比べてみるといいでしょう。