「整った顔」と「美人」はどちらも容姿をほめる時に使う表現です。
同じような意味合いで使われる2つの言葉ですがどんな基準で使い分ければいいのでしょうか。
この記事では、「整った顔」と「美人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「整った顔」とは?
「整った顔」とは、「均整の取れた見た目が良い顔立ち」を表す言葉です。
目鼻や口など顔のパーツがバランスよく配置されていてきれいに見える顔立ちを指します。
科学的には多くの人の顔データを集め平均化した時のバランスに近い顔立ちが「整った顔」に当たりますが、一般的にはそこまで厳密な意味合いで使われることはまずありません。
印象として見た目が良くパーツのバランスがいいと感じられる顔に対して「整った顔」という表現を使います。
「美人」とは?
「美人」とは、「顔立ちが美しい人」を意味する言葉です。
ある社会において共通概念として持たれている美意識と合致する顔を表します。
美しさというのは抽象的な概念なので地域や文化によって基準が変わります。
例えば平安時代は下膨れのうりざね顔が「美人」だとされており、現在の感覚とはだいぶ異なります。
「整った顔」と「美人」の違い
「整った顔」と「美人」の違いを、分かりやすく解説します。
「整った顔」と「美人」の違いは「基準」です。
「整った顔」は顔立ちにおけるバランスの良さが基準なのに対し「美人」は美的感覚が基準、という違いで区別されます。
基本的に良いバランスは美しく感じられるので「整った顔」は「美人」に含まれますが、大きな目鼻立ちや印象的な口元などバランスが崩れていることで美しく感じられることもあるため「美人」が「整った顔」とは限りません。
「整った顔」は性別を問わず使われるのに対し「美人」は基本的に女性に使う、という違いもあります。
「整った顔」の例文
・『整った顔で人気があるタレント』
・『整った顔に憧れる』
「美人」の例文
・『美人だからこそつきまとう苦労もある』
・『美人は嫉妬されやすい』
まとめ
「整った顔」と「美人」は似ている部分はあるものの明確な違いで区別されています。
ポイントさえ理解すれば難しくないので基準を理解して正しく区別してください。