この記事では、「荻」と「萩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「荻」とは?
荻とはイネ科ススキ属に属する植物で、ススキによく似た見た目をしています。
荻と書いて「オギ」と読みます。
荻は湿地に生える多年草で、日本や朝鮮半島、中国などに分布しています。
ススキのような花穂が秋に出ますが、ススキよりも大型で色は銀白色になります。
ススキは束状に生えて株立ちになりますが、荻は株立ちにはなりません。
これは茎が地中で広がるためです。
高さは2メートルにもなります。
昔は荻は茅葺屋根の材料としてよく用いられていました。
茅葺屋根は歴史が古く、縄文時代の住居にも使われていたとされます。
現在は荻が屋根の材料に使われることはまずありません。
「萩」とは?
萩とはマメ科ハギ属に属する植物で、秋の七草の1つとしてよく知られています。
萩と書いて「ハギ」と読みます。
アジアや北米、オーストラリアなどに分布しており、様々な種類があります。
ヤマハギやミヤギノハギ、マルバハギ等が挙げられます。
秋の七草の萩というと、ヤマハギのことを指します。
山や野によく見られる植物で、観賞用に栽培されることもあります。
夏から秋にかけて白色や紅紫色の花を咲かせます。
それから萩という名称は地名に用いられることもあり、山口県の萩市が有名です。
「荻」と「萩」の違い
荻と萩は漢字がよく似ていますが、読み方は違っています。
荻は「オギ」と読み、萩は「ハギ」と読みます。
荻はイネ科ススキ属に属する植物を表しており、萩はマメ科ハギ属に属する植物になります。
見た目も違っていて、荻はススキのような白い花穂が特徴的です。
萩は紅紫や白色の花が特徴で、秋の七草の1つでもあります。
まとめ
荻と萩は漢字が似ていますが、読み方は異なります。
荻は「オギ」と読み、「萩」は「ハギ」と読みます。
荻はイネ科ススキ属に属する植物で、萩はマメ科ハギ属に属する植物です。