この記事では、「当面」と「当座」の違いを分かりやすく説明していきます。
「当面」とは?
「当面」は「とうめん」と読みます。
「当面」は、「じかに向き合うこと、まのあたりにすること」です。
「直面」と言い換えることができます。
例えば、厳しい場面に向き合うとき、「難局に当面する」などという文章にできます。
また「当面」は「さし迫っていること」です。
例えば、さし迫って問題がないという場合は、「当面、問題はない」などという文章にできます。
「当座」とは?
「当座」は「とうざ」と読みます。
「当座」は、「物事に直面した、すぐその場のこと」です。
例えば、その場で思いついたアイデアなどのことを、「当座の知恵」などと言います。
次に「当座」には、「さしあたっての」という意味があります。
例えば、お金がない時に、借金をして食べ繋ぐようなとき、「借金で当座をしのぐ」などという文章にできます。
さらに「当座」は「しばらくの間」という意味があります。
例えば、上京したばかりのころに大変だったという場合は、「上京した当座は苦しかった」という文章にできます。
さらに「当座」は、「当座預金」の略語です。
「当面」と「当座」の違い
「当面」と「当座」の違いを、分かりやすく解説します。
「当面」は「さし迫っていること」です。
一方「当座」には、「さしあたっての」という意味があります。
この場合、「当面」と「当座」には、ほとんど同じ意味があります。
しかし、「当面」には、「じかに向き合うこと」という意味があり、「当座」には「しばらくの間」という意味があるなど、それぞれに違った意味があります。
「当面」の例文
・ 『当面の急務をこなしていく』
・ 『当面、大変な仕事はないだろう』
「当座」の例文
・ 『当座の間に合わせに過ぎない』
・ 『仕事を始めた当座は、苦労の連続だった』
まとめ
「当面」と「当座」の違いについて見てきました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。