「故意」と「悪意」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「故意」と「悪意」の違いとは?二語の違い

この記事では、「故意」「悪意」の違いを分かりやすく説明していきます。

「故意」とは?

「故意」「こい」と読みます。

「故意」は、「わざとすること、また、その気持ちのこと」です。

また、私法上において「故意」は、「自分の行為から一定の結果が生じることを認容しながら行為に出る心情のこと」です。

また刑法上において「故意」は、「罪となる事実を認識し、かつ結果の発生を意図または認容している場合のこと」です。

「悪意」とは?

「悪意」「あくい」と読みます。

「悪意」は、「他人を憎み、害を加えようとする気持ちのこと」です。

誰かを憎んでいる場合、「悪意を持つ」という文章にできます。

また、「悪意」には、「よくない意味」という意味があります。

例えば、誰かの発言を良くない意味だと受け取った場合、「発言を悪意に受け取る」という文章にできます。

さらに「悪意」には、「法律上の効力に影響を及ぼす事情を知っていること」です。

「故意」と「悪意」の違い

「故意」「悪意」の違いを、分かりやすく解説します。

「故意」は、「わざとすること、また、その気持ちのこと」です。

一方で、「悪意」は、「他人を憎み、害を加えようとする気持ちのこと」です。

「故意」「悪意」も、人の心の内を表現する言葉という共通点があります。

しかし、「故意」「わざと」を意味するのに対して、「悪意」は、「憎む心」を意味するという大きな意味の違いがあります。

「故意」の例文

・ 『彼女がぶつかってきたのは、故意だった』
・ 『故意で、殺人を犯した』

「悪意」の例文

・ 『悪意に満ちた眼差しをする』
・ 『恋敵に対して、悪意を抱く』

まとめ

「故意」「悪意」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。