この記事では、「なお」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「なお」という言葉の意味
副詞や接続詞としての役割を持つ「なお」という言葉は、漢字では「尚」や「猶」と表記され、前者は以前と比べて程度が進んでいる際に使われ、後者は以前の状態がそのまま続いている際に使われる言葉です。
「なお」という言葉の1つ目の意味は、「ますます」や「さらに」です。
2つ目は「相変わらず」や「やはり」という意味合いで使われています。
「なお」の類語や言い換え
「なお」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『依然(いぜん)』
「元のままである」さまや「前のとおりである」様子を表す言葉で、「依然として」という表記で使われることが多い表現になります。
・『今もって』
「今になるまで」や「今でも」などの意味をもつ言葉で、現在になっても達成されていない事柄を示す際に用いられる表現です。
・『尚且つ(なおかつ)』
「やはりまだ」や「それでもなお」などを表す言葉で、同時に2つの動作や状態などが並行して存在し、さらにその上に、という意味合いで使われています。
・『また』
もう一度繰り返したり、他と同じような状態を表す言葉で、「加えて」や「あるいは」などと言う意味で使われる文言です。
・『おまけに』
「それに加えて」や「さらに」などを表す言葉で、ビジネスシーンでも意外と重宝されている便利な言葉になります。
「なお」の類義語
「なお」の類義語は以下の通りになります。
・『ともあれ』
「いずれにせよ」や「とにかく」などを表す言葉で、「何はともあれ」は「他の事はどうであろうとも」という意味合いで使われています。
・『ところで』
話題を転ずるときに用いられる言葉で、「〇〇しても」や「〇〇にもかかわらず」などの意味で使われています。
・『さしずめ』
「どんづまり」や「行き詰まること」などを意味する言葉で、物事や状態などが行き詰っていたりする際に用いられる表現です。
・『但し(ただし)』
「前述した事柄に対して、その条件や例外などを示す」意味を持ち、前に述べた事柄についての補足的な説明をつけ加える際に使われる言葉です。
・『あまつさえ』
「それだけでなく」や「そのうえに」などの意味を持ち、主に悪いことが重なる場合に用いられる表現になります。
まとめ
今回は「なお」という言葉について紹介しました。
「なお」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。