「返上」と「返納」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「返上」と「返納」の違いとは?二語の違い

この記事では、「返上」「返納」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「返上」とは?

上に返すべき物を自らが行動して返すことを「返上」【へんじょう】といいます。

受け取った物を返すべきところに戻すといった意味があり、相手に敬意を持って使うのです。

また、自分の物にするのではなく、感謝の気持ちを込めて返す行為を指します。

また、自分が濡れ衣を着せられたとき、身の潔白を証明するために動き、「汚名を返上する」状況でも使うのです。

「返納」とは?

所有者に物を返して納めるのが「返納」【へんのう】といいます。

例えば、体力的にも判断ミスが起こりやすい70歳以上の人が更新はせず、警察署の方へ自動車免許証を返すのです。

また、重い病気にかかって治る見込みがないときや、事故が多い人は免許証を早めに「返納」しておき、公共の乗り物を活用します。

このように、自分が運転すると危険な年齢であったり、身体的に問題があるときは早めに免許証を返した方が気持ち的に安心できるのです。

「返上」と「返納」の違い

ここでは「返上」「返納」の違いを、分かりやすく解説します。

返すべき物であると自らが判断したとき、受け取らないと伝えるために返す行為を「返上」といいます。

また、職場では休みの日でも仕事する必要性があると思うとき「休日を返上」して会社に出勤するのです。

もう一方の「返納」は発行元や権利を持つ人に返します。

返さなければ法律で罰せられたり、自分が不利な立場になる場合もあるのです。

「返上」の例文

・『売れる電化製品を製造するため休みを返上して仕事した』
・『犯人扱いされたので、汚名返上するため行動に移した』

「返納」の例文

・『叔母は79歳の誕生日に免許証を自主返納した』
・『若年性の認知症になった兄は、免許証を返納した』

まとめ

返すという意味で使われていますが、何をどこに返せばいいかに目を向けて、使い分けてみるといいでしょう。