「過熱」と「強熱」はどちらも熱に関係する言葉ですが意味は全く異なります。
2つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「過熱」と「強熱」の違いを分かりやすく説明していきます。
「過熱」とは?
「過熱」とは、「熱が入りすぎること」を意味する言葉です。
本来必要な温度以上に熱くなっている行き過ぎた熱の入りようを表します。
ある程度温度が必要で熱くなることそのものは問題ないものの、目指していた温度を過ぎても熱が止まらず目標としていた水準を大幅に超えて熱くなっている状態に対して用いる表現です。
「強熱」とは?
「強熱」とは、「強く熱を加えること」を意味する言葉です。
十分熱が加わっている状態の物体に対してさらに温度を高めるため強く熱を加える行為を指します。
沸騰してそれ以上温度が上がらない状態の水をさらに熱し続けるような強い熱の加え方が「強熱」に当たります。
「過熱」と「強熱」の違い
「過熱」と「強熱」の違いを、分かりやすく解説します。
「過熱」と「強熱」の違いは「基準の有無」です。
「過熱」は基準となる温度の目安が決められている状態においてその目安を超えて熱くなっている状態を表すのに対し「強熱」は特に基準はなく単純に強く熱する行為を指す、という基準で区別されます。
80度が適温なのに熱を加え続けたせいで90度や100度になってしまっている状態が「過熱」で、弱めることなく強い熱を加えている状態が「強熱」という違いで区別されます。
「過熱」の例文
・『過熱して焦げてしまった』
・『スイッチを切り忘れたのでやや過熱気味である』
「強熱」の例文
・『強熱する必要はまったくない』
・『強熱することで液体から有機物を分解させる』
まとめ
「過熱」と「強熱」はどちらも熱に関係する言葉ですが熱し方の違いで区別されています。
ポイントさえ理解すれば難しくないので基準を理解して正しく区別してください。