この記事では、「銀鮭」と「塩鮭」の違いを分かりやすく説明していきます。
「銀鮭」とは?
「銀鮭」【ぎんざけ】は、市場に出回る鮭【さけ】の一種です。
サケ目サケ科に属し、体は黒い斑点のある銀白色をしていて、身は鮮やかなオレンジ色をしています。
主な産地はロシア、チリ、カナダなどですが天然ものが少なく、流通しているものは養殖ものが一般的です。
特に、日本で販売されている「銀鮭」の多くはチリから輸入したものが多くなっています。
また、国内でも養殖がおこなわれており、宮城県産がトップシェアを誇っています。
身は脂がのってほど良い厚みがあり、和洋のジャンルにこだわらず幅広い料理に利用できます。
特に焼き魚、ムニエル、石狩鍋などに調理すると美味しくいただけます。
「塩鮭」とは?
「塩鮭」【しおざけ】は、生鮭を塩で漬けた加工食品です。
塩には脱水作用があり、食品に利用すると微生物が増殖する原因となる水分を取り除いて保存性を高める効果をもたらします。
その作用を利用し、傷みやすい生鮭を塩で漬けて保存食にしたのが「塩鮭」です。
生鮭は、洗浄して内臓を取り除いた鮭を適度な濃度の塩水に漬けて熟成させることで「塩鮭」に加工できます。
塩で漬けることによって保存がきくようになるほか、塩味や熟成によって増えたうま味成分のアミノ酸によって、鮭が美味しく食べられるようになります。
市販されているものは「辛口」「甘口」があり、「辛口」は塩分濃度が高くしょっぱい味が特徴的、「甘口」は塩分の使用を控え「辛口」よりも甘塩(うす塩)もなっています。
また、近年は減塩ブームで「甘口」が好まれる傾向にあります。
「銀鮭」と「塩鮭」の違い
「銀鮭」と「塩鮭」の違いを分かりやすく解説します。
これらは鮮魚店やスーパーの鮮魚コーナーで目にすることの多い用語です。
どちらも「鮭」がつきますが、意味にははっきりした違いがあります。
「銀鮭」は鮭の一種の名前です。
「塩鮭」は鮭の種類ではなく鮭の加工の仕方を表した用語となります。
「銀鮭」は国内で一般的に出回っている、体の色が銀白色の鮭です。
「塩鮭」は生鮭を塩で加工した製品の総称で、「紅鮭」「銀鮭」などの種類に関わらず、塩で加工した製品は「塩鮭」と呼ぶことができます。
まとめ
「銀鮭」は鮭の一種、「塩鮭」は生の鮭を塩で漬けた加工食品のことです。
つまり、「銀鮭」を塩で加工すれば、それは「銀鮭」でありながら「塩鮭」ということになります。