この記事では、「表裏一体」と「紙一重」の違いを分かりやすく説明していきます。
「表裏一体」とは?
「表裏一体(ひょうりいったい)」とは、「相反しているように見える二つの事柄(要素)が、根本の部分では密接に結びついているさま」を意味しています。
「表裏一体」という言葉は、「一つの物事に矛盾する二つの要素が存在すること」を示しているのです。
例えば、「正義と悪は表裏一体で、問題の解釈によって変わります」や「成功と失敗は表裏一体です」などの例文で使用できます。
「紙一重」とは?
「紙一重(かみひとえ)」とは、「紙一枚分くらいのほんのわずかな隔たり・小さな違い」を意味している言葉です。
「紙一重」という表現は、「ほんの小さな隔たり・もう少しのところで~しそうになること」といった意味のニュアンスを含んでいます。
例えば、「紙一重の差でライバルに勝ちました」や「紙一重で事故を回避することができました」といった文章で使われます。
「表裏一体」と「紙一重」の違い!
「表裏一体」と「紙一重」の違いを、分かりやすく解説します。
「表裏一体」も「紙一重」も「二つの物事・要素に大きな違いがないこと」を意味している点では同じですが、「表裏一体」は「一つの事柄に矛盾する二つの側面がある」ということに意味の重点が置かれています。
表裏一体に対して「紙一重」という表現は、「紙一枚分の厚み程度のごくわずかな隔たり・違い」を意味しているという違いがあるのです。
例えば、「人の性格の長所と短所は表裏一体です」という文章を、「人の性格の長所と短所は紙一重です」という文章に言い換えると意味が通じなくなってしまいます。
「表裏一体」には「矛盾する二つの要素が密接に結びついていること」の意味がありますが、「紙一重」にはそういった意味がない違いを指摘できます。
まとめ
「表裏一体」と「紙一重」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「表裏一体」とは「一見して正反対のものが密接につながっているさま」を意味していて、「紙一重」は「紙一枚の厚さくらいしかない、ごくわずかな隔たり・小さな違い」を意味している違いがあります。
「表裏一体」と「紙一重」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。